先頃開催された1日限りのイベント「Work Awesome New York City」では、仕事の未来について熱い議論が交わされた。主な登壇者は、テクノロジー界の経営者、人事部門の幹部、執筆者、教授だ。
登壇者たちは、目的が明確に提示された仕事が求められるようになっていることについて論じた。現代の働き手たちは自らの労働の価値を知ることを望んでおり、価値を明確に定義できる企業を探す人が増えている、という意見が多くのパネリストから出ている。
「私も目的と利益は両立されるものだと考えている。目的があれば、自社のビジネスの長期的なプランを立てることができるからだ」。Siemensの人材およびリーダーシップ部門の責任者Pooja Anand氏はこのように述べる。同氏は「Reskill, Upskill, Vanish? The Future Of Talent In The World's Largest Organization」というプログラムのメインの登壇者だった。
「しかし今、世界ではひどい分断が起きている。あらゆるものが変化し、今日流行しているものが明日には古くなってしまう。一貫性を保つにはどうしたらいいのだろうか。多様なビジネスポートフォリオを世界に展開する当社のような規模の企業の場合、地政学的、文化的、経済的な違いがある状況で、全員を1つの目的の下にまとめるにはどうすべきだろうか」
現代の働き手が仕事に臨む姿勢
専門家たちは、答えを出すのが特に難しい問題についても話し合う時間を取った。平均的な在職期間が大幅に短くなっていること、職場における自動化の効果、そして、企業が社員に真の目的を提示することは果たして可能なのか、といった問題だ。
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