タブレット

「Surface Neo」入門--MSの折りたたみ式2画面タブレット

「Surface Neo」は、マイクロソフト初のデュアルスクリーンタブレットだ。折りたたみ式のデバイスで、2画面用の新OS「Windows 10 X」を搭載し、2020年に発売が予定されている。

 Microsoftは折りたたみ式デバイスに大いに力を入れており、ニューヨークにおいて米国時間2019年10月2日に開催したイベントで、「Windows」搭載タブレット「Surface Neo」と、「Android」搭載スマートフォン「Surface Duo」を発表した。Surface NeoとSurface Duoの発売は「2020年のホリデーシーズン」の予定で、Microsoftの今回の製品発表は同社の歴史上、発売までのリードタイムが最も長い発表の1つとなっている。

 Surface NeoはMicrosoft内の多様な取り組みを網羅しており、たとえば「MacBook」の「Touch Bar」に相当するWindowsの機能や、折りたたみ式スクリーン搭載デバイスのさまざまな表示方法に対応した「Windows 10 X」OSなどがある。

 この入門記事では、Microsoftの折りたたみ式タブレットSurface Neoについて解説する。

どんなものなのか

 Microsoftが初めて正式に発表したデュアルスクリーンタブレットだ。このフォームファクターは、Microsoftの内外で10年にわたって研究開発の対象となっている。2009年には、「Xbox」チームを共同で立ち上げたJ Allard氏の主導によって、書籍のように開くタブレット「Microsoft Courier」が開発された。Courierタブレットプロジェクトは2011年に打ち切られたものの、これに代わって2012年に(折りたたみ式ではない)初代「Surface」タブレットが登場した。Microsoftはこの製品で初めて、コンピューターハードウェア開発の分野に進出することになる。

 他社の試みはそれほどうまくいっていない。2011年にはデュアルタッチスクリーンを搭載したAcer「Iconia」が、2012年にはノートPCの蓋部分の表にスクリーンが付いたASUS「TAICHI」が発売されている。最近では、Lenovoの折りたたみ式デバイスのプロトタイプ「ThinkPad X1」が2019年5月に披露された。折り曲げられる13インチのOLEDスクリーンを搭載したデバイスだ。

 Surface Neoには、Intelの「Lakefield」アーキテクチャーが採用される。これはデュアルスクリーンデバイスを想定して設計された専用プロセッサーで、Intelによると、必要な消費電力が少ないためバッテリーを丸1日持続させることが可能だという。Qualcommもこの点を売りにしており、サムスンやHP、ASUSなどが販売する「Snapdragon」搭載ウルトラブックの特長とされている。

どこがユニークなのか

 Surface Neoは、2画面を搭載する初のSurfaceデバイスだ。重量は1.44ポンド(約653.2g)で、Microsoftの最高製品責任者(CPO)のPanos Panay氏によると、「これまでに作られた最も薄いLCD」が搭載されているという。

 Surface Neoのソフトウェアエクスペリエンスを統括するCarmen Zlateff氏はMicrosoftの2019年10月のイベントで、「目標は、2つの画面によってモバイルの生産性と創造性の新時代の到来を加速させることだ」と述べた。

 とはいえ、Microsoftは競合製品の目玉機能にも狙いを定めている。「MacBook Pro」システムのTouch Barは、PC OEM各社が同様の機能を開発しており、ASUSが2018年に発売した「ZenBook」システムは、標準的なタッチパッドの代わりに2つめの画面として5.5インチ1080pディスプレイを搭載していた。Surface Neoのキーボードを下の画面(つまり平らな場所に置く方の画面)に設置すると、スマートツールバーディスプレイが表示される。Microsoftの2019年10月のプレゼンテーションでは、このディスプレイから絵文字を選択するデモが実施された。

Windows 10 Xは通常の「Windows 10」とどう違うのか

 Zlateff氏によると、Windows 10 Xは、デュアルスクリーンデバイスや折りたたみ式デバイス向けの新しい「表現」のWindows 10だが、「Office」を含む全Windowsアプリケーションのサポートが維持されるという。

 隣接した折りたたみ式スクリーン用の特別な処理が、標準のWindows 10にはないWindows 10 Xの最大の特徴だ。アプリケーションの「スパンニング」により、アプリを2つのスクリーンに引き延ばして表示させることができる。

いつ発売されるのか

 Microsoftは2019年10月のイベントで、Surface Neoを「2020年のホリデーシーズン」に発売する意向であることを明らかにした。これは、開発者がSurface Neo向けの統合をアプリに組み込めるようにするためだという。

 開発者の関心の度合いや、今回の発表に対する反響によっては、Surface Neoがベイパーウェアになってしまう可能性もある。


提供:CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

「タブレット」で読まれている記事

TechRepublic Japanで人気の記事

編集部オススメ

トレンドまるわかり![PR]

財務・経理
人事・労務
マーケ・営業
購買・調達
生産・製造
データ分析
コミュニケーション
通信・通話
文書・コンテンツ
PC・モバイル
PC
スマートフォン
タブレット
ウェアラブル
オフィスソフト
OCR
RPA
PCソフト
周辺機器
新興技術
ITインフラ
クラウドサービス
OS・ミドルウェア
開発
データベース
運用
セキュリティ

ホワイトペーパーランキング

  1. マンガでわかる「ルール駆動開発」レガシーモダナイズを成功させる開発手法を基礎から理解する
  2. 5分でわかる、レポート作成の心得!成果至上主義のせっかちな上司も納得のレポートとは
  3. APIエコシステムを狙うサイバー攻撃が急増、Webアプリにおける最新のAPIセキュリティ対策とは?
  4. クラウドやコンテナ利用が増える中、世界の企業が利用するAPI経由の安全なアプリ構築手法とは?
  5. ウェビナーによる営業活動が本格化、顧客接点が増加する一方で見えてきたハードルと解決策とは?

Follow TechRepublic Japan

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]