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「Microsoft Office」をアプリ開発に活用--「Excel」「PowerPoint」の便利な機能

「Microsoft Office」の用途は文書作成だけではない。アプリケーション開発のさまざまな場面で活用できる「Excel」と「PowerPoint」の有用な機能を紹介する。

PowerPointでアプリケーションのプロトタイプを作成する

 Excelはコードの扱いに長けているが、ソフトウェア開発ライフサイクルの他の側面は、別のOfficeアプリケーションに組み込まれている。アプリケーションのユーザーエクスペリエンスを適切に、できるだけ早く仕上げて、ユーザーが望むものを確実に提供することが重要だ。そのためには、コードを書き始める前の段階でプロトタイプを作成し、共有する必要がある。

 Officeは以前から、ユーザーインターフェースのプロトタイプを作成する便利なツールとして重宝されてきた。PowerPointのハイパーリンクを使えば、ボタンを押したときに何が起きるのかを見せることができる。リンクを画像の一部にマッピングするのも、さまざまな状態を示す画像をデッキに追加するのも簡単だ。単純なアプリケーションのワイヤーフレームから始めて、ユーザーインターフェース要素を完成させながら、コンテンツを追加していくことができる。

 ユーザーインターフェースのプロトタイプに関しては、長年解決されていない問題がある。プロトタイプの忠実度が上がるにつれて、完成したプロジェクトと間違えやすくなることだ。ボタンの後ろに小さなスクリプトベースのモックを配置しただけでも、本物のコードがUIのプロトタイプを動かしているように見えることもある。では、Officeツールを使ってアプリケーションのコンセプトを紹介するには、どうすればいいのだろうか。

スケッチ風の図形によって開発中であることを明確に示す

 Microsoft ResearchのBill Buxton氏の研究成果が、その答えの1つを示している。Buxton氏は著書の「Sketching User Experiences」の中で、スケッチはユーザーエクスペリエンスのプロトタイプを迅速に作成できる強力なツールだと論じている。ノートとペンは、ユーザーインターフェースの大まかなコンセプトを素早くまとめて、同僚やユーザーと共有できる強力なツールだ。そうしたモデルが「Visual Studio」のXAMLツール群の一部となり、プロトタイプ用のスケッチ風ユーザーインターフェースコンポーネントがリリースされた。これを使えば、実験用のコードを出荷可能なコードと間違えることはないだろう。

スケッチ風の図形を使うと、手描きしたように見えるプロトタイプを作成できる。リリース準備が完了したデザインと間違われる心配はない。
スケッチ風の図形を使うと、手描きしたように見えるプロトタイプを作成できる。リリース準備が完了したデザインと間違われる心配はない。
提供:Microsoft

 Officeの新しいリリースでは、それと同じスケッチの概念が描画ツールに導入されており、新しいスケッチ風の図形機能を利用できる。この新しい枠線オプションは、以前の通常のオブジェクトの枠線を、手書きの線を模した線スタイルに置き換えるもので、現在はOfficeの「Insider」ビルドの「Word」、PowerPoint、Excelに搭載されている。さまざまな線スタイルから選んで、要素ごとに異なる雰囲気を持たせることができるため、まだ議論中のアイデアは粗めの雰囲気にして、リリースに向けて確定が近いアイデアは、より洗練された雰囲気にすることもできるだろう。

プロトタイプをスケッチ風の見た目にする

 図形をスケッチ風の見た目にするのは簡単だ。図形を選択して、リボンの「図形の書式」タブから「図形の枠線」を選び、使用する線のスタイルを選択する。スケッチ表示をやめる場合も、同じプロセスでもっとフォーマルな線のスタイルに切り替えることができる。このように、一から描き直さなくてもデザインを更新できるわけだ。スケッチスタイルをドキュメントのデフォルトとして設定し、すべての図を自動的に同じスケッチ風のスタイルにすることもできる。

 スケッチスタイルは、フリーフォーム図形を使用して画面に直接描画することで、Officeの標準の図形ライブラリーや線に適用できる。他にも便利な機能があり、オブジェクトにスケッチ線スタイルを適用する前に、「図形に変換」機能を使用して、アイコンなどのデザイン要素を図形に変換することができる。

 Officeの進化は続く。Microsoft Researchとの連携によって、日常的な生産性ツールとしての役割に影響を与えることなく、開発者向けの機能が次々に追加されている。最新のビルドには開発者や開発チーム向けの機能が多数含まれているため、自社の多数の開発チームにOfficeアプリケーションのInsiderビルドを使わせて、これらの機能をできるだけ早く利用できるようにすることには、十分な価値がある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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