開発

開発者がプログラミングに費やせる時間--1日4時間未満が増加

ActiveStateによる開発者調査の結果によると、開発者がプログラミングに費やせる時間が短くなっているという。

 ActiveStateが開発者調査結果の2019年版を公開した。興味深い結果がいくつか含まれているが、なかでも目立つのは、開発者には必要なだけコードを書く時間が足りていないという事実だ。

 この調査から、開発者の61.5%はコーディングに費やす時間が1日4時間未満であり、1日2~4時間しか取れない人がかなりの割合を占めていることが分かった。61.5%という数字は、2018年の結果と比べると約20%の増加だ。2018年は、コーディングに費やす時間が1日4時間未満と解答した開発者は全体の51%となっていた。

 より対応力のあるプロジェクト管理戦略が求められているにもかかわらず、開発者が専門分野の仕事に割り当てられる時間は減る傾向にあるように思える。

 柔軟性が増し、対応時間が減るどころか、開発者はいろいろな作業に駆り出されているようだ。本業の妨げとして最も共通して見られるのは、デザインとアーキテクチャ、会議、検証、バグハンティングといった作業だ。

 この調査に協力した開発者の大半が、コード作成の妨げとなる複数の要素に対処しなければならないと回答した。ほかにもよく見られるものが、セキュリティ問題、ライブラリーやパッケージの構築、依存関係の管理などだ。

開発者が本業に専念できるようにするには

 チームが従っているプロジェクト管理戦略がいかなるものであっても、不可欠なのは、あらゆることで計画を立てることだ。適切なプロジェクト計画は、そのプロジェクトが成功するか遅延するかを左右する。計画に不備があると、締め切りに間に合わせるためにチーム内で足りない役割を埋め合わせたり、誰かの代役を務めたり、といった事態を招き、結果的にスキルのあるプロフェッショナルが自分の最も得意な仕事に従事できない可能性がある。

 2019年4月に公開されたRainforest QAの報告書は、組織が対処する必要がある主な課題のひとつを浮き彫りにしている。それがQAテストだ。そうした主張を裏付けるように、ActiveStateの調査でも、開発者がコーディングの代わりに実行しなければならない2つの一般的な業務はバグハンティングとテストだと回答している。

 QAと開発との統合は、混乱を引き起こす可能性がある。プロジェクトの成功とターンアラウンド時間の短縮化への対応を確実にするには、明確に定義された役割や別のチームが必要だ。QAに焦点を合わせる一方、同じことはプロジェクトの残りの部分にも当てはまる。特に開発の場合、プロフェッショナルには自分が得意なことに専念してもらい、それ以外の従業員にQAやバグハンティング、依存管理、セキュリティの問題に取り組んでもらうようにする(いずれも実現可能な方法でQAチームに割り当てることが可能だ)。

 開発時間の縮小傾向に伴い、ターンアラウンド時間もこれまで以上に短縮化しており、開発者へのプレッシャーも増大している。こうした状況で、プロジェクトリーダーとCXOは、チームにのしかかっているプレッシャーを理解し、彼らが本業以外で妨げられることなく、生産時間を最大化できるような対策を取ることが不可欠だ。

 ActiveStateの報告書にはほかにも参考になる情報が多くあるが、確かなのは、開発者が本来の仕事を終えられるようにするには、適切なチームのバックアップが必要だということだ。そして、そのチーム次第では、2~4時間というのは開発者がコーディングに必要とする1日の時間の一部でしかないことを明確にできる。

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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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