総合セラミックスメーカーの日本特殊陶業(名古屋市、単体従業員数5767人)は、「NGKスパークプラグ」というブランド名で自動車エンジン用のスパークプラグで世界トップシェアを獲得しているグローバル企業。自動車の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサーでもトップクラスのシェアを維持するとともに、半導体部品のパッケージ、機械工具や医療用で活用されるバイオセラミックス、産業用セラミックスなども開発している。
同社は本社主導で働き方改革を推進、その一環で在宅勤務やシェアオフィスなどの取り組みを進めている。この働き方改革の取り組みの一環として、これまで紙をベースにしていた社内の申請を電子化することも進めている。この社内申請の電子化、ワークフローシステムの構築を進めたのが本社経営管理本部に属する労務部。同社の社内申請の電子化でユニークなのが同部門の労務厚生課が自らシステムを構築したことだ。
「紙じゃないといけないのか」
例えば引っ越した時に住所の変更や定期券の変更などを労務厚生課に申請しなければならない。この時に紙ベースの申請だと上長の印鑑をもらう必要があるとともに、状況によっては申請書そのものを紛失することもあり得る。
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