人材派遣や人材紹介、求人広告などを展開するパーソルグループはロボティックプロセスオートメーション(RPA)を活用して約300案件をロボット化し、年間約30万時間分の業務を自動化している。だが、重要なのは時間の削減ではなく、時間創出の次なるアクションだという。
同グループでシステム構築などを担うパーソルプロセス&テクノロジー ワークスイッチ事業部 RPAソリューション統括部 エグゼグティブマネジャー 梶田雄一郎氏は、5月20日に開かれた“RPA導入後5年後の世界”を解説するという記者向け勉強会の中で「まだまだロボットでは満たせない“解決力”や“想像力”は今後も人に求められるだろう」との見方を明らかにした。
改めて述べるまでもなく、これからの日本が労働人口不足に陥ることは確実とされている。パーソル総合研究所と中央大学による共同研究調査「労働市場の未来推計 2030」によれば、2017年6月末時点で約121万人の人手不足、2030年には約644万人が不足すると予測している。時給換算賃金も2017年6月は1835円だが、2030年には2096円まで上昇するという。
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