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MS「Power Platform」--「Power BI」「PowerApps」「Flow」統合の狙い

マイクロソフトは、「Power BI」「PowerApps」「Microsoft Flow」という3つのツールを、「Power Platform」というブランドの下に再編成した。その狙いはどこにあるのだろうか。

 さかのぼること1990年代後半、われわれがもっぱら話題にしていたのは、後に「4GL」として知られるようになる第4世代言語だ。これらのプログラミング言語は、ミニコンピューターやメインフレームのデータを取り込んでデスクトップアプリケーションを開発できる統合的な拡張レイヤーだった。このような初期のクライアント/サーバー型アプリケーションは、グリーンディスプレイに表示されていたデータをインタラクティブなウィンドウから扱えるようにすることで、企業のビジネスのやり方に変化をもたらした。

 そして今、最新のクラウドベースの基幹業務(LOB)アプリケーションにも、同じような変化をもたらすべき時だ。少なくとも、Microsoftはそのように提案している。同社は「Power BI」「PowerApps」「Microsoft Flow」という3つのツールを、「Power Platform」というブランドの下に再編成した。「Forte」のようなツールが「AS/400」のアプリケーションを取り込んでPC向けに再構築したように、Power Platformを構成するツールは、「Dynamics 365」と「Office 365」のデータとイベントを取得してアプリやサービスに変換し、PCやスマートフォンで利用できるようにしてくれる。

基盤は「Common Data Service」

 Power Platformの中心を成しているのは「Common Data Service」(CDS)だ。「Microsoft Graph」が生産性向上のための基盤を提供しているように、CDSはLOBアプリケーションの基盤を提供するものだと考えればいいかもしれない。CDSは拡張可能なオブジェクトストアとして機能し、「エンティティー」として構造化されたデータをホスティングする。それぞれのエンティティーは、データベースの行と同じように、よく使用されるビジネスデータのセットであり、エンティティーのインスタンスはすべて、データベーステーブルのように機能する。企業は、住所、製品、顧客レコードなどをエンティティーにするだけでなく、ビジネスで使用する必要があるものだけを定義するレコードのセットをエンティティーにすることもできる。カスタマイズしたレコードを既存のCDSエンティティーに追加することも、独自のエンティティーを一から作成することも可能だ。

 CDSは、単にデータを定義するだけの手段として利用する場合でも、十分役立つだろう。だが、CDSはDynamics 365のすべてのサービスで利用できるデータレイヤーであるから、1つの場所からすべてのビジネスデータに簡単にアクセスできるようにしてくれる。たとえば、「Excel」で使い慣れた「Power Query」ツールからCDSにアクセスして、独自の分析ソリューションを構築できる。また、より複雑なクエリやビジネスダッシュボードを作成する場合でも、同じクエリ言語をPower BI内で利用できる。

「3つのA」のループ

 Microsoftは、複数のビジネスアプリケーションを関連づけるループという観点から話をしており、同社ビジネスアプリケーショングループでコーポレートバイスプレジデントを務めるJames Phillips氏は、これを「『3つのA』のループ」と表現する。3つのAとは「分析」(Analyze)「実行」(Act)「自動化」(Automate)のことで、それぞれのAがPower Platformの3種類の主要なアプリケーションの各役割に関連付けられているという。


提供:Microsoft

 Power BIはビジネス分析サービスで、データを表示するだけでなく、アプリケーションを起動するトリガーとして利用できる。最低でも、意思決定者が適切な行動を起こせるように情報を提供できる。表示やダッシュボードはクエリ言語のPower Queryを使用して構築されており、変換処理を実行したり、数百万行分のデータをすばやく調査したりできる。

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