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「NanoPi NEO4」レビュー--ハイスペックのラズパイ対抗シングルボードコンピューター

「NanoPi NEO4」は50ドルのシングルボードコンピューターだ。スペック、長所と短所、ベンチマーク結果などを、「Raspberry Pi 3 Model B+」との比較を交えつつ紹介する。

 だが、Raspberry Piの成功は、その安定性によるところが大きい。つまり、先述の特長すべてが、ほぼ問題なく動作するパッケージで提供されるため、35ドルのコンピューターの購入に伴う不確実性がないというわけだ。

 Raspberry Pi Foundationは長年にわたり、「Raspbian」OSの核となるデスクトップを改善して、パフォーマンスと信頼性、機能の向上を図る取り組みに投資しており、その成果が見事に表れている。

 それに比べてNanoPi NEO4は荒削りだ。ベンチマークでのパフォーマンスは良好だが、やはり他の低価格ボードと同じように、ソフトウェアサポートは可もなく不可もなく、という印象を受ける。

 Linuxのターミナルコマンドを熟知していて、OSの奥深くまでアクセスしてパフォーマンスの調整や機能の修正をするのが苦にならない人にとっては、最適なシングルボードコンピューターかもしれない。

 だが、そこまでの技術がない人にとって、Raspberry Pi 3 Model B+は15ドル安いだけでなく、優れた選択肢であり続けている。純粋なパフォーマンスという点では及ばないとしても、期待どおりに動いてくれるという確実性は高い。

 NanoPi NEO4はこちらから50ドルで購入できる

NanoPi NEO4とRaspberry Pi 3 Model B+のスペック比較

NanoPi NEO4はRaspberry Pi 3 Model B+よりも高速なプロセッサーと多くのコアを搭載

 NanoPi NEO4が採用している「RK3399」システムオンチップ(SoC)は、タスクに応じてコアを切り替えて電力効率を高める「big.LITTLE」構成となっており、CPUとしてデュアルコア、2GHzのArm「Cortex-A72」と、クアッドコア、1.5GHzのArm「Cortex-A53」の2つを搭載する。

 Raspberry Pi 3 Model B+のCPUは、クアッドコア、1.4GHzのArm Cortex-A53だ。

NanoPi NEO4はRaspberry Pi 3 Model B+よりもわずかに低速なワイヤレス接続機能を搭載

 NanoPi NEO4は802.11n Wi-FiとBluetooth 4.0だが、Raspberry Pi 3 Model B+は802.11ac Wi-FiとBluetooth 4.2をサポートする。

NanoPi NEO4はRaspberry Pi 3 Model B+よりもわずかに高速なメモリーを搭載

 NanoPi NEO4のメモリーは1GBのDDR3-1866で、Raspberry Pi 3 Model B+は1GBのDDR2メモリーだ。

NanoPi NEO4のイーサネットはRaspberry Pi 3 Model B+よりも高速

 いずれもギガビットイーサネット搭載だが、Raspberry PiのイーサネットはUSB 2.0ブリッジを使用するため、最大スループットが約300Mbpsにとどまる。

NanoPi NEO4のUSBポートはRaspberry Pi 3 Model B+より高速だがポート数は少ない

 Raspberry Pi 3 Model B+がUSB 2.0ポートを4基備えるのに対し、NanoPi NEO4はUSB 3.0ポートを1基とUSB 2.0ポートを1基搭載している。とはいえ、先述のように、このUSB 3.0ポートの転送速度はRaspberry Pi 3 Model B+のUSB 2.0ポートと同等のようだ。

NanoPi NEO4はストレージがRaspberry Pi 3 Model B+よりも高速

 NanoPi NEO4はmicroSDカードストレージに加えて、SSDをサポートするPCIe x2インターフェースも搭載している。ソケットを介して最大32GBのeMMCストレージの追加も可能だ。

 Raspberry Piは最大128GBのmicroSDカードストレージをサポートする。SSDの追加も可能だが、USB経由で接続する必要があり、スループットが制限される。

NanoPi NEO4のサイズはRaspberry Pi 3 Model B+の約半分

 NanoPi NEO4は60mm×45mmで、Raspberry Pi 3 Model B +は85.6mm×56.5mmだ。ただし、NEO4を本格的なタスクに使いたいなら、おそらく5.99ドルのヒートシンクを購入することになるだろう。これを取り付けると、重量や体積が大幅に増加する。

NanoPi NEO4はハードウェアアドオンに関してRaspberry Piと100%の互換性があるわけではない

 ボードやセンサー、その他のハードウェアへの接続用に40ピン拡張ヘッダーを備えており、最初の26ピンはRaspberry Piと互換性がある。したがって、既存のRaspberry Pi用ハードウェアアドオンの中に、NanoPi NEO4で使えるものもあるかもしれない。

NanoPi NEO4は4Kディスプレイに出力可能で、4K動画をスムーズに再生できる

 NanoPi NEO4はHDMI 2.0aをサポートしており、動画を4K/60Hzディスプレイに出力して、x264でエンコードされた4K/30fpsの動画をスムーズに再生できる。一方、Raspberry Pi 3 Model B+は最大1080pの解像度で動画をスムーズに再生でき、HDMI 1.3出力を備える。

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