IBM SPSS Collaboration and Deployment Servicesのポイント
- データの加工や効果検証などの定型業務をバッチ処理
- リアルタイムスコアリングとしても活用可能
- 最新のデータを使って既存の予測モデルの性能の検証を自動化
IBM SPSS Collaboration and Deployment Servicesの製品解説
日本IBMの「IBM SPSS Collaboration and Deployment Services」は分析資産管理システム。データの分析モデルを業務プロセスに展開して運用を管理することができる。分析プロセスを管理、自動化して組織全体にデータの分析結果を展開できる環境を提供する。
データを分析して得られた分析成果物を中央リポジトリを管理して、他の人と共有したり、モデルやその他の資産を再使用したり、最善の手法を標準化したりできる。複数のステップやツールが関与するものを含めて、一貫性のある結果を提供する分析プロセスを構成し、自動化することもできる。
データの加工や効果検証などの定型業務をジョブとしてバッチ処理にかけることができる。夜間や休日にスケジュールを設定して実行。定型的な分析を減らすことで日中の勤務時間をより詳細な分析にあてられるようにもなる。
定型的な分析のバッチ処理はGUIでジョブフローを作成できる。バッチ処理のエラー発生時はメールで通知可能。バッチ処理は実行履歴が記録できる。
リアルタイムスコアリングも可能。データマイニングソフトウェア「IBM SPSS Modeler」や統計解析ソフトウェア「IBM SPSS Statistics」と連携させて、例えば金融での与信管理のロジックとして組み込み、顧客が年収などの情報を業務アプリケーションに入力するとリアルタイムで貸出限度額を明示するといったことが可能になる。
業務アプリケーションとの連携はSOAP/HTTP、REST/JSONに対応。スコアリング専用のプログラム開発は不要であり、SPSS Statisticsなどで開発された予測モデルに変更があってもプログラムの修正は必要なくなる。
予測モデルは、過去のデータをベースに作成するが、データが積み重なることで予測モデルの性能が劣化するケースがある。この課題に対しては、最新のデータを使って既存の予測モデルの性能の検証を自動化できる。劣化が認識された場合には、メールで通知するとともに予測モデルをリフレッシュできる。
用途と機能 | 分析資産管理システム |
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特徴 | データの加工や効果検証などの定型業務をバッチ処理。リアルタイムスコアリングとしても活用可能。最新のデータを使って既存の予測モデルの性能の検証を自動化 |