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グーグルのオープンソース提携--目的と背景を考える

グーグルは「Google Cloud Platform(GCP)」で、MongoDBなどの有力オープンソースベンダーと提携した。この提携の目的と背景を考える。

 Googleほどオープンソースをうまくやっているところはない。オープンソースに取り組んでいる従業員の数ならMicrosoftのほうが多いだろうが、Googleの「Kubernetes」や「TensorFlow」をはじめとするプロジェクトは、業界全体を再構築し、世界が「Google的に動く」ようにするのに一役かっている。したがって、Googleが米国時間4月9日に、「Google Cloud Platform(GCP)」で完全なマネージドサービスとしてソフトウェアを実行するためMongoDB、Confluent、DataStaxをはじめとする有力オープンソースベンダーを集結させると発表したのは、驚くことではないのかもしれない。これをGCPが「ヒーロー」で「Amazon Web Services(AWS)」が「悪者」だと位置づける絶妙なマーケティング手法とする考えかたは都合がいいのだろうが、間違いでもある。

 Googleのオープンソースの責任者であるChris DiBona氏にインタビューしたところ、一連の提携は「気前のよい魔法のような契約」というものではなく、むしろ、「顧客が求めているものを提供する」だけのことだと語ってくれた。

AWSは関係ない

 オープンソースベンダーらは2018年、AWSに対して、貧しいオープンソースプロジェクト(自分たち)から盗んで金持ち(AWS)に与える逆義賊のようなものだというレッテル貼りに勤しんだ。どんな罪があるというのだろうか?AWSはオープンソースプロジェクトを「露天掘り」している、つまり、貢献することなくオープンソースプロジェクトを基盤にマネージドサービスを構築していると非難されていた。AWSがオープンソースのサービスを新たに導入したことによる損害を1つでも指摘できたところはなく、AWSにビジネスが破壊されると訴えているベンダーが好調続きなのだが、そんなことは気にしなくていい。AWSがプロジェクトの一部に貢献しようとしたらしいこと(そして、うまくはいかなかったこと)も忘れてしまおう。

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