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「Python」インタプリタ「PyPy」--「v7.1」がリリース

最新リリースの「PyPy」は、これまでも十分高速だった同「Python」インタプリタの性能をより向上させている。

 「Python」開発者に朗報がある。これまでも十分高速だった「PyPy」インタプリタの新しいリリースは、これまでで最速のバージョンだとうたっている。

 Pythonを使用してプログラミングしている人にとって、コードを実行するのに、メインの「CPython」インタプリタか、PyPyなどの代替インタプリタのどちらを使うのかは、重要な決断だ。どちらの選択肢にも長所と短所がある。

 PyPyの長所はスピードで、ベンチマークによると、PyPyの統合された実行時(JIT)コンパイラは一部PythonコードをCPythonよりも約7.6倍高速に実行できるという。

 最新リリースの「PyPy v7.1」では、より効率的なテキスト表現方法に移行することで(具体的には、内部で「UTF-8」を使用して「Unicode」を表現する方法に切り替えることで)、パフォーマンスをさらに高めている。

 ほかにも、速度を高めるためのさまざまな改善が内部に施されている。例えば、long型を扱うときのパフォーマンスの向上や、プロセッサレジスタ(コンピュータのCPUに配置される高速メモリ)へのデータの割り当て方法を改善するためのJITコンパイラの修正などが含まれる。

 このリリースにおけるほかのさまざまな変更点や修正については、こちらで詳細が公開されている。PyPy 7.1はこちらからダウンロード可能だ

 PyPyを試すべきか悩んでいる人のために紹介しておくと、「Pythonコードの実行にかなりの時間が費やされる、長時間動作するプログラムを実行するとき」に、速度の向上をはっきりと実感できるはずだ、とPyPyチームは述べている。

 ただし、短時間動作するプロセスの場合や、「C」言語で記述されたソフトウェアライブラリを呼び出すためにPythonを使用している場合は、そうしたパフォーマンス上の利点は発揮されない。

 PyPyチームは、CPythonを使用する場合よりもメモリ使用量が少ないことや、強化されたPythonである「Stackless」をPyPyがサポートすること、信頼できないユーザープログラムを実行するための実験的なサンドボックス機能もアピールしている。

 PyPyの最新リリースには、「Python 2.7」と「Python 3.6」の両方のインタプリタが含まれる。しかし、PyPyの短所は、新しいPython 3向けのインタプリタのサポートがまだベータ段階であることだ。「PyPy3.6リリースはまだ製品品質ではない」とチームは警告している。さらに、PythonコードがC拡張を呼び出すことに依存している場合、これらの拡張を「PyPy向けに再コンパイルしなければ、正常に機能しない」可能性がある、とPyPyの公式文書は警告している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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