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「Apple Card」入門--家族間共有機能が追加されたアップル独自クレカ

「Apple Card」はアップルがゴールドマン・サックスと共同で開発し、米国居住者向けに提供しているクレジットカードだ。先ごろ、13歳以上の家族と共有できる新機能「Apple Card Family」が発表された(2019年4月4日掲載、2021年5月17日更新)。

 Appleは2019年3月、「Apple Card」を発表してクレジットカード業界に参入した。Apple CardはAppleブランドのクレジットカードであり、お金に関する決定をより簡単に下せるようにすることを目的としている。従来のクレジットカードは基本的に、デジタル機能が付いた物理的アイテムという存在だが、Apple Cardはデジタル中心のクレジットカードと考えていい。「Apple Pay」と緊密に統合されていて、実物のチタン製クレジットカードも提供されるが、Appleは主に「iPhone」や「Apple Watch」のApple Payでの使用を想定している。

提供:Apple
提供:Apple

 米国時間2021年4月20日には、Apple Cardの新機能である「Apple Card Family」が発表された。Apple Card Familyを利用すると、メインのカード所有者だけでなく、家族全員がApple Cardを使用してクレジットヒストリーをともに築くことができる。

 Apple Cardの利用者は、「Wallet」でApple Cardを共有することにより、自分のApple Cardアカウントに最大5人を追加できる。Apple Card Familyに招待する相手は、同じファミリー共有グループに属しており、さらに13歳以上でなければならない。

 Apple Cardには斬新な機能が多数あり、すでにAppleの製品エコシステムにお金を使っている人にとっては、最適なクレジットカードになる可能性がある。この入門記事では、Apple Cardについて知っておくべきことをすべて紹介するとともに、企業向けクレジットカードとして検討に値するかどうかも解説する。

どんなものなのか

 Appleがクレジットカード市場に初めて投入する商品だ。Goldman Sachsと共同で開発され、Mastercardの一種であるため、Mastercardを利用可能な場所であればどこでも使用できる。

 Appleによると、Apple Cardは「iPhone向けに設計されたクレジットカード」という点で他のクレジットカードと異なるという。Apple Cardの利用者は物理カードを入手することもできるが、それはApple Payが利用できない場合の代替手段という位置付けのようだ。

 Apple Cardは、ほぼApple Payと「Wallet」アプリだけでの使用を意図して設計されている。Apple Cardへの申し込みができるのも、Apple Cardの全利用データを閲覧できるのもWalletアプリ内だ。

 AppleのApple Pay担当バイスプレジデントのJennifer Bailey氏は、ユーザーがお金に関する判断をより的確に下せるようにすることがApple Cardの目的であり、そのプロセスでは「まずお金の使い方への理解を深められる機能を(消費者に提供)し、お金に関して賢い選択ができるようにする」と語った。

 WalletアプリはApple Cardの決済を自動で追跡して、購入の種類と地理的な場所を基に取引を分類し、支出の概要を週単位と月単位でまとめる。

 週次と月次のレポートでは、支出をカテゴリ(食品、買い物、娯楽)ごとに色分けし、毎月の決済額を追跡する。

 詳細な利用データ以外にも、新しいクレジットカードの契約を検討している人の関心を引きそうな機能がある。その一部を紹介しよう。

  • Apple Cardを所持することで生じる料金は一切ない。Appleは具体的に、遅延手数料、年会費、現金前貸し費用、上限超過手数料はないと述べている。
  • 支払期限に間に合わなかった場合の違約金はなく、支払いが遅れた場合や支払いがなかった場合は追加の利子が発生する。
  • 返済スケジュールはWalletアプリで設定でき、支払額を選択すると、残高に基づいて発生する利息額を確認できる。
  • キャッシュバック率は、Appleから(「Apple Store」や「App Store」で)購入した製品の場合は3%、Apple PayとApple Cardを使用した場合が2%、物理カードで購入した場合が1%となっている。
  • 「Daily Cash」は、Appleが強調した重要な機能の1つだ。キャッシュバック報酬がユーザーのApple Pay残高に追加され、購入やApple Cardの支払残高の返済、「iMessage」での他のApple Payユーザーへの送金に使用できる。キャッシュリターンは毎日計算される。
  • リアルタイムの不正利用防止機能があり、Apple Cardの取引が発生するたびに(ユーザー自身が行った取引でも)アラートが送信され、購入を承認するかブロックするかをユーザーが選択する。不正な請求が報告された場合、ユーザーに支払いの義務は発生しない。
  • Apple Card Familyの18歳未満の利用者は、クレジットを使用する方法と管理する方法を保護者のアカウントで学ぶことができる。18歳以上の利用者はクレジットレポートにオプトインすることが可能だ。


提供:Apple

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