「Microsoft Project」がビジネスユーザーや専門職のプロジェクトマネージャー向けのツールとして初めてリリースされたのは1984年のことだ。当時は「MS-DOS」版だった。それから数十年が経ち、Microsoft Projectは、サーバ版およびデスクトップ版のアプリケーション、アドオンや連携ツールのエコシステム、オンライン版、モバイルアプリの揃った標準的なビジネス用ソフトウェアになった。「Project 2018」では、スクラムやかんばんを使用したアジャイルなプロジェクト管理方法が加わったが、「Project 2019」はかなり小規模なアップグレードだった(たとえば、タイムラインバーにラベルを付けたり、ID番号ではなくタスク名を表示したりできる)。
それは、デスクトップ版アプリケーションがなくなるわけではないにしても、他の「Office」アプリケーションと同じく、Projectもクラウドサービスへの依存度をますます高めているからだ。Projectを利用できる「Office 365」サブスクリプションがあれば、デスクトップ版Projectアプリは「Project Onlineデスクトップクライアント」という名称で、他のデスクトップアプリ版Officeと同様に、サブスクリプションの一部として新機能が利用できる。
そうした機能のうち、「Microsoft Planner」との連携など、一部は「Project Server」で利用できない。クラウドへの移行は、臨時のプロジェクトマネージャー、つまりMicrosoftが言うところの「偶発的な」プロジェクトマネージャーにとって特に重要だ。というのも、そうしたプロジェクトマネージャーは、Projectの利用を検討する際に「Trello」のようなサービスを選ぶ可能性があるからだ。
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