三井住友信託銀行(SMTB)は複数事業の集合体であり、信託業務や銀行業務に加えて不動産も業務対象に含まれる。そのため専門性を問われると同時に顧客需要の多様化に伴う業務の複雑化、受託者として求められる堅牢性を鑑みても、業務量の増加は避けて通れないのは外部から見ても明らかだ。
これまでも同社は業務効率化や業務プロセス改革(BPR)に取り組んで来たが、大きな転機を見せたのは、やはりロボティックプロセスオートメーション(RPA)の存在である。RPAツール「UiPath」を提供するUiPathが1月30日に開いたイベント「#UiPathForward Japan」にSMTBの担当者が「RPAの保守運用管理の現場から」という講演に登壇した。
SMTB デジタル企画部 主任調査役 平方壽人氏は「2017年上期から13部署28業務でPoC(概念実証)を実施した。当時は30人ほどの業務改革メンバーを募って取り組んだが、たった3カ月で1万時間の効率化を確認。BPRの強い武器になると直感した」と語る。
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