RPA

“ロボットを派遣社員”と考える--損保ジャパンに見るRPA活用の奥の手

損害保険ジャパン日本興亜は全社改革の一環でRPAの展開を進めている。各部門に派遣したロボットが健康なのか、職場の同僚と仲良くやっているのか、ロボットを擬人化することでユーザー部門への対応姿勢も明確になるという。

 損害保険ジャパン日本興亜の業務改革推進部 リーダー 齋藤隆史氏は、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)ツール「UiPath」を提供するUiPathが1月30日に開いたイベントに登壇。「損保ジャパン日本興亜におけるRPA活用」をテーマに同社のRPAの活用状況を話した。

 損害保険ジャパン日本興亜は2017年度から取り組み始めた全社改革「カイゼン」の一環として「ゼロベースの仕事の棚卸し」を実施した。その理由として齋藤氏は「デジタルトランスフォーメーション(DX)や海外展開などの成長分野へ業務をシフトさせるには、不必要なルールや慣習を断捨離して成長分野“価値創造業務”に費やす時間を創出する。無駄の排除や改善策を能動、主体的に実行できる企業文化への移行も狙いの1つ」と説明する。

 損害保険ジャパン日本興亜は、個人や組織が抱える業務の可視化からスタートし、時間や労力を要するルーティン業務を管理者が確認。担当者と管理者が膝詰めで業務を停止するか相談した上でRPAの適用領域を検討してきた。

 同社は2017年6月頃からデジタル推進部門主導で概念実証(PoC)を開始し、IT部門とともに同年9月までに製品選定を終えている。その後の主導権はIT部門に切り替わり、11月から第1期を本格展開。2018年4月からは社内に散在していた部署を統合した業務改革推進部を設立し、第2期の本格展開を開始した。

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