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「Raspberry Pi」の歩みをたどる(3)--低価格化への戦いとようやく手にしたベータボード

シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」の開発の経緯を全4回にわたって振り返る。第3回では、コスト削減に向けた部品や機能の絞り込みについて、共同開発者のエベン・アプトン氏らが語った内容を紹介する。

 クレジットカードサイズのシングルボードコンピュータの共同開発者が、画期的なマシンの開発で乗り越えてきた数々の困難を語った。ここでは、その内容を全4回にわたって紹介する。今回は第3回目。

110ドルの厄介な代物を「Raspberry Pi」に変える戦い

 Raspberry Piの部品は、吟味して採用したものばかりだ。Lomas氏は、Upton氏とともに各部品の優劣を比較評価した際に、何度か非常に難しい決断を下したという。

 その代表例は、ディスプレイへの接続方法だ。両氏はRaspberry Piを良質な製品にしたいと考え、新しいテレビやモニタ(HDMIが必要)だけでなく、古いCRTモニタ(VGAが必要)や旧型のテレビ(コンポジット端子が必要)でも使用できることを目指した。Lomas氏によると、VGAはチップ上の周辺機器接続用のピンを多数占有し、他にサポートできる機能が減ってしまうため、最終的にHDMIとコンポジット端子を採用したという。

 「懸命な努力でやり遂げた」とLomas氏は語る。「実際に、かなりの機能を切り捨てた。I/Oを合理化し、必要ないものは取り除いた。再編成して基本に立ち返った。私は『整理屋』というあだ名をつけられた」

 こうした戦いはあらゆる部品で繰り広げられた。コスト、品質、入手しやすさのバランスが良い部品のみ採用した。

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