DataKeeperのポイント
- 稼働系と待機系のローカルストレージを常時ブロックレベルで同期
- WAN越しにリアルタイムにミラーリングして遠隔地にデータを複製
- Windows Serverのクラスタ機能と連携して可用性を担保
DataKeeperの製品解説
サイオステクノロジーの「DataKeeper」は、データ複製(レプリケーション)ソフトウェア。StandardとClusterの2つのエディションがある。複製元と複製先の両方のサーバにインストールする必要がある。
稼働中のサーバの複製元データと待機系サーバの複製先データは論理的に同じデータになる。高可用性(HA)クラスタリングソフトウェアと組み合わせる際の共有ディスクとして利用できる。
StandardはWindows Serverのデータレプリケーションに特化したもの。データをリアルタイムに複製して障害直前までのデータを保護するとともにストレージのミラーリングも可能。ローカル接続構成として、同期モードと非同期モードの二つの同期方式が利用できる。
稼働系サーバと待機系サーバのローカルストレージを常時、ブロックレベルで同期する。1つのデータ複製元に対して複数の複製先を設ける「1対N」構成、複数のデータ複製元に対して複製先を集約する「N対1」構成が可能。
リアルタイムミラーリングをWAN越しでも行えるアーキテクチャとなって折り、遠隔地へのレプリケーションとして活用できる。遠隔地にあるサーバ同士がローカルストレージをネットワーク経由で同期、もしくは非同期モードでデータを複製する。
Clusterでは、Windows Serverのクラスタ機能「Windows Server Failover Clustering(WSFC)」と連携することでDataKeeperを仮想的な共有のSANストレージとして認識させて、外部ストレージを持たずにHAクラスタシステム(SANLess Clusters)を構築できる。クラウド環境や遠隔地同士のフェイルオーバーにも対応可能。SANLess Clustersは、Hyper-VやvSphereで稼働する仮想マシンを使用してHAクラスタを構成することもできる。
用途と機能 | データ複製ソフトウェア |
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特徴 | ローカル接続構成として、同期モードと非同期モードの二つの同期方式が利用。1つのデータ複製元に対して複数の複製先を設ける「1対N」構成、複数のデータ複製元に対して複製先を集約する「N対1」構成が可能 |