求人市場向けプラットフォームを提供するScout Exchangeのレポートによると、2019年に最も給与が高く求人数が最多となる技術系の職種はサイバーセキュリティエンジニアだという。
この結果は当然とも言える。2018年は、業界によって異なるが50~90%の企業がサイバー攻撃を経験したためだ。目立った侵害が発生したことにより、企業はいま大規模な風評被害の危険性や、法律上、財務上のリスクにさらされていることが表面化したとレポートは述べている。一方、欧州連合(EU)では2018年5月に「一般データ保護規制(GDPR)」が施行され、EU内で事業展開するすべての企業が新たなプライバシー規制に準拠するよう求められている。
レポートでは、テクノロジ市場がサイバーセキュリティ専門家の人材不足に現在陥っていることも指摘。2021年にはこの分野でおよそ350万件の求人が埋まらない一方で、同分野への参入に関心を示すミレニアル世代もいないとしている。そのため需要が高まり、適切なスキルを持った人材の給与も高騰することになる。
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