今度25ドルを何かに使うとしたら、家族に「Big Mac」をごちそうしてもいいし、自動車にガソリンを入れてもいいが、新しい「Raspberry Pi 3 Model A+」コンピュータを購入するのもいいだろう。
コンピュータがこれほどの低価格であることにもはや驚きはない。その事実は、Raspberry Piが2012年の発売以来、テクノロジの価格設定に多大な影響を及ぼしてきた証だ。
Raspberry Pi 3 Model A+は、膨大な数が売れているPiシリーズの最新ボードであり、35ドルの「Raspberry Pi 3 Model B+」とほぼ同等の機能を搭載しつつ、価格はより安く、サイズはさらに小さい。
もちろん、価格を下げた代償はある。メモリの容量は半分になり、ギガビットイーサネットに非対応で、USB 2.0は1基のみだ。
とはいえ、Pi 3 A+は以前の20ドルの「Raspberry Pi Model A+」から飛躍的な進化を遂げている。2014年に発売された同モデルは、初代Raspberry Piと同じシングルコアプロセッサをベースとしていた。
Pi 3 A+のプロセッサは、ベンチマークテストで初代A+の10倍の速度を記録した。だが、新型A+を旧モデルと比較した場合の最大の強みは接続機能だ。初代A+は有線接続も無線接続もできなかったが、Pi 3 A+はPi 3 B+と同じ高速な802.11ac Wi-FiとBluetooth 4.2を利用できるため、データのやりとりがはるかに簡単になっている。
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