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第1回:なぜ電話交換機はなくなるのか--EDI2024年問題の原因を紐解く

日本の産業で長く使われてきた、固定電話網をベースにした電子データ交換(EDI)。固定電話網のIP化に伴い、従来型EDIが大きな影響を受けることが問題になっている。EDIに長く携わってきた藤野裕司氏が解説する。

 最近、IT業界で話題に上るようになってきた「固定電話のIP(Internet Protocol)網への移行」。その本質はどこにあり、未来はどこにあるのでしょうか。

 家庭やオフィス、公衆電話などの電話機は、加入電話とISDNのどちらかで電話網に接続しています。外部にある電話局の交換機を経由し、直接通話相手とつながっていますが、交換機を経由しないIP網の活用に切り替わる予定です。

 IP網は、インターネットの技術を利用し交換機を経由せずIPパケットで接続するネットワークです。すでに「光IP電話」などでの利用も始まっており、あまり世間では話題にはなっていません。理由として多くの人々が利用している音声通話ではほとんど問題がないことがあるでしょう。

 ところが、受発注など取引の電子化が進む産業界では、これが大きな問題になります。

 コンピュータで業務を処理する多くの企業は、固定電話を使って取引を電子化する“電子データ交換(Electronic Data Interchange:EDI)”を利用しており、日本の産業を支えていると言えます。この固定電話を使うEDI(従来型EDI)のシステムを、IP網にあわせたEDI(インターネットEDI)に作り替える必要がでているのです。

 数十万社が使っているという従来型EDI。このシステムの移行には大変な労力と時間とコストがかかります。しかし、それを無事に乗り切った後には、新しいEDIが日本の産業を未来型取引へと導いてくれます。

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