IBMは米国時間10月15日、2つの新製品をオーランドで開催のGartner Symposiumで発表した。企業がクラウド環境でデータや人工知能(AI)の持つ潜在的可能性を最大限活用できるようにする。
プレスリリースによると、「IBM AI OpenScale」は、あらゆるAIシステムの構築や運用に使える業界初のオープンプラットフォーム。AI OpenScaleでは、どこでどのように構築されたAIシステムか、あるいはどこで運用されているAIシステムか、といったことは問わないという。また、サポートする機械学習モデルや深層学習モデルには、「Tensorflow」や「Scikitlearn」「Keras」「SparkML」などのオープンソースモデルを使って開発、訓練されたものだけでなく、「Watson」や「Seldon」「AWS SageMaker」「Microsoft AzureML」などの統合開発環境で訓練およびホストされているアプリケーションやモデルも含まれると、同リリースには記されている。
新興テクノロジーであるAIはまだ十分な信頼が得られていないことから、世界中の企業で多くのAIモデルが棚上げにされてきた。それというのも、企業がAIによって導かれる論理や結論についていくことができず、また、そういった意味を理解しないままAIを使ってビジネス上の重要な意思決定を下したくないと考えているからだと、同リリースには記されている。
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