セキュリティ

流行する消費者向け遺伝子検査キットから考えるプライバシーの未来

消費者向け遺伝子検査キットが大流行しているが、膨大な生体情報の蓄積によるプライバシーとセキュリティの脅威という、潜在的な危険性にも注意を払う必要がある。

 一般消費者向け遺伝子検査キットが大流行している。業界のリーダーである23andMeは、2017年のブラックフライデーとサイバーマンデーで実に150万キットの売り上げを達成した。

 例えば、自らの先祖のルーツを知ること、一族の系譜に関する驚きの事実を知り合いに話すといった楽しみは、筆者にも理解できる。消息不明の親族を発見することもあるかもしれない。さらに重要な点として、自分のかかりやすい病気のリスクを軽減させるため、自分の遺伝子について知りたい人も多い。

 こうした検査の正確性や信頼性に関する懸念はさておき、膨大な生体情報の蓄積によるプライバシーとセキュリティの脅威という、潜在的な危険性にも注意を払う必要がある。

 新たなデジタルツールの台頭により、利便性が拡大し続ける中、われわれはすでに多くの情報をSNS上で多数の企業に共有している。われわれは自らの個人情報や嗜好を、こうした魅力的なサービスを使用する“代償”として差し出しており、あたかも無料で何かを得ている気になっている。

 生体情報、ひいては自らのDNAを共有することは、こうした方向性を助長させている。科学的、個人的な見地での潜在的メリットは計り知れないものだが、その一方でこうした情報共有が、個人として、さらには社会として、われわれにどのような帰結をもたらすのかについては、まだほとんど解明されていない。

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