WrappingBoxのポイント
- 分離領域内で立ち上げたアプリケーションを自動的にラッピング
- COM経由でのデータ流出も防止、ネットワーク経路も制御
- ネットワークに接続できないオフライン環境でもファイルを継続編集
WrappingBoxの製品解説
ソリトンシステムズの「WrappingBox」は、Windows PCに「分離領域」を作って同領域内で立ち上げたアプリケーションを自動的にラッピングする技術。同社の「Soliton SecureGateway」が必要。テレワークとインターネット分離を同時に実現させる。
WrappingBoxを起動すると、分離領域が作成され、この分離領域内で立ち上げたアプリケーションを自動的にラッピング。ラッピングされたアプリケーションは、ファイルやレジストリ、クリップボード、ネットワークアクセスなどが分離される。
通信経路も適切に制御される。これまで対応が困難であった、Windowsのあるアプリケーションから別のアプリケーションを呼び出す技術であるCOM(Component Object Model)経由でのデータ流出も防止することができる。
ネットワーク経路制御を備えており、SecureGateway経由で認証した上で通信が行われる。インターネットへの出入り口をSecureGatewayに絞り、WrappingBox以外のアプリケーションからインターネットへの通信を禁止することが可能だ。
保護領域を閉じるとデータが消去される仕組みを採用。端末に情報が残らず、情報漏えいを防止できる。もし編集中で未保存のファイルがある場合、自動で社内のファイルサーバに保存可能。保存すると端末からファイルが消去される。
最新版ではランチャーとともに保護領域内のファイルを管理する機能も追加。オフラインにも対応する。ネットワークに接続できない環境でも、継続してファイルを編集できる、保護領域内でファイルを保持する機能が搭載されている。

WrappingBoxのシステムイメージ(出典:ソリトン)
用途と機能 | |
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特徴 | ラッピングされたアプリケーションは、ファイルやレジストリ、クリップボード、ネットワークアクセスなどが分離。ネットワーク経路制御を備えており、SecureGateway経由で認証した上で通信。端末に情報が残らず、情報漏えいを防止 |
税別料金 | 1ユーザーあたり月額1000円 |