会社外の遠隔地での勤務、つまりリモートワークが最も浸透している業界はテクノロジ業界のようだ。Remoters.netのレポートによると、同業界の29%が遠隔地での勤務向けに人員を採用しているという。遠隔地で働くことは、これまでにも望ましい働き方と捉えられており、その考えは今後も続くだろう。専門職にある人たちは遠隔地で働くことで、高い柔軟性とワークライフバランスを得ることが可能なためだ。一部ではこうした働き方が一般的になりつつもある。実際コンピュータや数学分野で働く人たちは、ほかの業界よりも遠隔地で働く頻度が高いという。
こうしたリモートワークに対する追い風が求職市場にも影響を与える可能性がある。Softchoiceのレポートによると、給与が上がらなくてもより良い在宅勤務施策のある企業やより頻繁に在宅勤務ができるような施策を持つ企業に転職する意志のあるオフィスワーカーは74%にのぼるという。
このような変化に対応すべく、IT部門やテクノロジ部門のリーダーはリモートワーカーに合うよう、より適切なポリシーを採用する必要に迫られるかもしれない。リモートワーカーの仕事の多くはインターネット頼りとなるため、IT部門のサポートが重要だからだ。
FlexJobsのキャリア担当ライター、Rachel Jay氏は、「(在宅勤務などの)テレコミューティングは、うまくやるために必要となる適切なツールや技術、同僚や会社全体とのつながりがあれば、本質的に生産性の高い働き方といえる」と語る。「IT部門は、リモートワーカーが同部門に連絡できるよう、また彼らに対応できるようにしておくべきだ。同じビルで働いていない人を支援するためのプロセスや手順が必要となる」
そのためのテクノロジがなければ、リモートワーカーの生産性は損なわれることになる。
リモートワーカーが仕事をやり遂げるにあたってIT部門は何をすべきなのだろうか。以下に6つのポイントを挙げる。
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