「CentOS 7」などのLinuxサーバディストリビューションは非常に強力なサーバで、読者のビジネスが必要とする以上のパフォーマンスを提供する。どのようなタスクを与えても、サーバはそれを処理する準備ができている。初期状態でサーバの準備が整っていない場合は、ユーザー側でセットアップを実行するといい。
例えば、CentOS 7を設定して、簡単にSFTPサーバとして動作させることができる機能を見てみよう。SFTPについてよく知らない読者のために説明しておくと、SFTPとは「Secure Shell」(SSH)に組み込まれたFTPサービスのことで、SSHを使ってサーバとの間で安全にファイルをやりとりできる機能をユーザーに提供する。CentOS 7では、この機能を利用するのに、サードパーティーのソフトウェアをインストールする必要はない。必要な全てのものが初期状態でインストールされている。ただし、これを設定するには、少しだけ作業が必要になる。
本記事では、SFTPサーバのセットアップ手順を説明する。具体的には、SFTPログインのみに限定された1人のユーザーを作成する。この手順を学習すれば、必要なだけ多くのユーザーを作成できるようになる。CentOS 7をプラットフォームとして使って説明を進めるが、この手順はどのLinuxディストリビューションでも実行可能だ。
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