ガートナー ジャパンの調査によると、ビジネスインテリジェンス(BI)の導入で期待以上の成果があったと回答する企業は2007年11月で8%、2010年11月で5%、2013年11月と2016年11月は9%と「真の成功は1割程度。大半以上は課題を抱えている」――。
企業が抱えるデータからビジネスに貢献できる情報を見つけ出すものとしてBIは古くから活用されているが、より現在の時流にあった“モダンBI”に期待が集まっている。
6月14日から2日間開催されたイベント「ガートナー データ&アナリティクス サミット 2018」に同社マネージングバイスプレジデント である堀内秀明氏が登壇。「BI近代化実現のポイント」と題されたセッションでモダンBIについて語った。
今、BI環境の見直しを検討している企業は少なくない。グローバルの調査によれば、2014年のBI市場は159億ドルだが、2016年には187億ドル、2021年の予測規模は282億ドルに成長する。その内訳を見ると2014年時点の従来型BIは46.7%、モダンBIは9.2%だが、2016年には従来型BIが37.8%、モダンBIが16.3%。2021年には構図が入れ替わり、従来型BIは21.6%、モダンBIは29.6%まで成長する。この調査からも変化の兆しを読み取れるだろう。
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