Actian Vectorのポイント
- ベクトル方式を採用、カラムごとの格納構造でディスクI/Oの負荷軽減
- プロセッサ内部で圧縮することでスループットを最大化
- OLAPキューブやスキーマ、複雑なデータアグリゲーションが不要
Actian Vectorの製品解説
インサイトテクノロジーが日本の総代理店となっている「Actian Vector」は、分析向けの列指向(カラムナー)データベース。ビジネスインテリジェンス(BI)ツールなどの分析で反応速度を向上させることを狙っている。
分析などのためにゼロから設計された。SIMD(Single Instruction Multiple Data)命令で一度に複数のデータを処理するベクトル方式を採用。カラムごとの格納構造にすることでディスクへのI/O負荷を軽減させている。
メモリにキャッシュするのではなく、プロセッサにキャッシュすることで処理速度を高めている。プロセッサ内部で圧縮することでスループットの最大化を狙っている。プロセッサのコアを複数活用することでデータを並列に処理する。
こうしたことから、クエリレスポンスタイムを分単位、時単位から秒単位に短縮できると説明。データベースチューニングも必要とせず、複雑さを取り除き、時間を節約できる。
数億件のデータを数秒でドリルダウンできるなど、より少ないハードウェアコストでデータからのインサイトをより速く得られるようになる。標準的なSQLが実行可能であり、現在利用しているフロントエンドアプリケーションとも簡単に接続が可能だ。
高性能であることから、スピーディーに分析基盤を構築できる。失敗リスクが高く、複雑で高価なデータウェアハウスプロジェクトを実施する必要がなくなる。OLAPキューブやスキーマ、複雑なデータアグリゲーションを実施する必要もなく、すぐに分析を始めることができる。
LinuxとWindowsに対応しており、JDBC、ODBC、.NET、Actian Vector bulk loader、またはActian Vector Hadoopのコネクタを通して、簡単にデータに接続することが可能。
用途と機能 | 分析向けのカラムナーデータベース |
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特徴 | SIMD命令で一度に複数のデータを処理するベクトル方式を採用。メモリにキャッシュするのではなく、プロセッサにキャッシュ。プロセッサのコアを複数活用することでデータを並列に処理 |