複数のデータセンターサーバがある場合、おそらくそのうちの1つまたは複数のサーバがファイルやフォルダを共有するのに使われるはずだ。そのデータセンターでLinuxを利用している場合、そうしたデータを共有するための基盤技術として「Samba」が使われている可能性が高い。それらのLinuxサーバにGUIが含まれている場合は、Samba共有を手動で設定することに頭を悩ませる必要はない。それはなぜか。このプロセスを大幅に容易化してくれる非常に便利なGUIツールが存在するからだ。筆者は全ての管理者に対して、「/etc/samba/smb.conf」ファイル経由で共有を作成する方法を理解するよう勧めているが、そのためのGUIツールがあれば、ある程度効率的に作業を進められる。Samba共有の設定には効率性が求められることもある(大規模なデータセンターと多くの共有を使用している場合は特にそうだ)。
本記事では、そうしたGUIの1つをインストールして使用するプロセスについて、順を追って説明したい。そのGUIの名前は「system-config-samba」だ。このツールは、ほとんどのLinuxディストリビューションで利用できる。ここでは、「Ubuntu」から派生した「Elementary OS」を使って、インストールプロセスの説明を進める。インストールの完了後、このツールを使用するプロセスは、どのディストリビューションでも同じだ。このツールをインストールすれば、Linuxサーバのディレクトリを「Windows」マシンや「macOS」マシンと簡単に共有できるようになる。
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