Googleは米国時間5月21日、機械学習モデルの訓練を高速化するため、顧客が「Cloud Machine Learning Engine(ML Engine)」の「Cloud TPU」をベータ機能として使用可能になったと発表した。また、Cloud TPUの割り当てについても、今回すべての「Google Cloud Platform(GCP)」ユーザーが利用可能になったと、同社がブログ投稿で明らかにした。
GoogleのCloud ML Engineを使用することで、企業は「TensorFlow」を用いて、さまざまなタイプや規模のデータセット上で機械学習モデルの訓練および配備が可能になる。「マネージドサービスであるML Engineは、インフラ、コンピュートリソース、ジョブスケジューリングをユーザーに代わって管理するため、ユーザーはデータとモデリングに集中できる」と同投稿は述べている。今回の動きによって、組織は機械学習機能をより効率よく活用できる可能性がある。
Googleは2017年5月、Cloud ML EngineをTensorFlowのマネージドサービスとして初めてリリースした。これにより、顧客は、分散型の訓練とGPUアクセラレーションによる機械学習ワークロードのスケーリングが可能になったと、同ブログ投稿は述べている。Cloud ML Engineのリリース以来、Googleは「NVIDIA V100」GPU向けのサポートや、デプロイ機能としてのオンライン予測などの機能を順次追加している。
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