米国時間5月8日、Googleの年次開発者会議「Google I/O」がカリフォルニア州マウンテンビューで開幕した。I/Oでは「Android」が主な注目を集めることが多いが、今回の主役は「Google Assistant」だ。
ハードウェアとソフトウェアのコモディティ化に伴い、大手テクノロジ企業にとっては人工知能(AI)が次なる主戦場となっている。Googleの場合、同分野における最先端の取り組みがAssistantであり、機械学習とニューラルネットワークでこれまでに達成した成果をAssistantで披露する形だ。
Google Assistant
おそらくGoogle Assistantの中で最も印象的なAIアプリケーションは、「Duplex」と呼ばれる新テクノロジを通じて提供されるものだろう。Google Assistantでは、Duplexを使ってユーザーに代わって電話をかけ、アポイントのスケジュールを調整してくれる。例えば、I/Oの基調講演で、Assistantは美容院に電話をかけて予約を取るというデモを披露した。電話の声は本物の人間が話をしているように聞こえ、特定のサービスについて一定の時間枠で予約をとることができた。
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