現在、一般の人々の間でのFacebookの評判が、いくらひいき目に見ても賛否両論であることは、公然の事実である。自社のデータプライバシー慣行に関する論争が継続中であるにもかかわらず、Facebookは米国時間5月1日、カリフォルニア州サンノゼで同社年次開発者会議「F8」を予定通り開催した。
最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は基調講演でそれらの問題に言及し、Facebookには「対処すべき現実の課題」があるが、「あの楽観的意識を維持」する必要と「前に進む(move forward)責任」もある、と述べた。これまで、「次に進もう(moving forward)」というフレーズの後には、F8で披露される新しい製品やサービスが続くことが多かった。
個々のユーザーの懸念に対処するため、Zuckerberg氏は「Clear History」(閲覧履歴消去)機能を発表した。この機能は、同プラットフォームの使用に伴うプライバシー面の懸念の一部を和らげるのに効果を発揮するかもしれない。だが、同社はさまざまな点で企業にも注意を向けた。
Facebook F8で明らかになったことの中から、ITプロフェッショナルが知っておくべき重要なことをいくつか紹介する。
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