Amazonのデジタルアシスタント「Alexa」はさまざまな機器で使われている。スマートスピーカー(Amazon製とその他のメーカー製)や、スマートフォン、モバイルアクセサリーに採用されているほか、企業は「Alexa for Business」というプラットフォームを利用してAlexaを次世代スマートオフィスに統合することができる。
優秀なデジタルアシスタントではあるが、その機能はAmazonが持たせたものに限られる。Alexaが真価を発揮するのは、多様な新機能を追加するサードパーティーアプリ「スキル」と組み合わせて使うときだ。
Alexaスキルはモバイルアプリと同じく、仕事や生活の助けとなり、従業員と顧客の両方の視点から見て企業が多大なメリットを得られる可能性がある。10万種類以上のAlexaスキルが提供されているので、自分のニーズに合ったものが見つかるはずだ。
この入門記事では、Alexaスキルの使用、作成、活用の方法について知っておくべきことを紹介する。
Alexaスキルとはどんなものか、どうやって有効にするのか
Amazon Alexaはデジタルアシスタントだが、「iOS」や「Android」のようなプラットフォームでもある。こうした本格的なシステムと同様に、その利便性を拡張するアプリがあり、Amazonはそれをスキルと呼ぶ。
Alexaスキルには、ビジネス・ファイナンス、仕事効率化、ニュース、天気など、さまざまなカテゴリーがあり、これらはすべてAmazonのAlexaスキルページで提供されている。どれも無料だが、すべての機能を利用するにはサブスクリプションサービスが必要なものもある。
「Google Home」はスキルの数が限られており、すべての端末においてデフォルトで有効になっているのに対し、Alexaスキルはプリインストールされていない。特定のスキル(たとえば米CNETの「CNET News」)を利用するには、Alexaにそのスキルを有効にするよう頼むか、AmazonのウェブページやAlexaモバイルアプリで「Enable」(有効にする)をクリックする必要がある。
Alexaに特定のスキルカテゴリについて尋ねて、該当する人気スキルをリストアップしてもらうことができる。利用できるスキルを探しているときに便利だ。
AlexaスキルはAlexa for Businessの一部として、全く別の方法で使用することもできる。Alexaで制御する「Amazon Echo」端末をオフィスに統合するために設計されたAlexa for Businessは、ユーザー企業の環境のニーズに合わせてカスタムスキルを開発するのに必要なツールを備えている。
開発可能なAlexaスキルの用途には、会議室の管理、スマートサーモスタットの調節、照明の点灯などがあり、Alexaに接続できるスマートデバイスなら基本的に何でもカスタムスキルを開発することができる。
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