開発ツール

「Firefox」で開発者に影響する2018年変更点--モジラが公開したロードマップ

「Firefox」に関して2018年に予定されている変更をモジラが明らかにしているが、これには、開発者に影響するものも多く含まれている。

 Mozillaの「Firefox」の2018年ロードマップには、ユーザー向けの多数の変更が含まれている。具体的には、速度とパーソナライゼーションへの明確な注力、モバイル体験の改善、押しつけがましいウェブコンテンツの排除などだ。

 ただし、Firefoxに施される変更は、ユーザーのためのものばかりではない。開発者も2018年を通して、Firefoxへのさまざまな機能強化を期待していい。ロードマップには、12月にリリース予定の「Firefox 64」までの計画が全て記されている。

 開発者が知っておくべき変更点は、広範囲にわたる。Mozillaによると、同団体のウェブプラットフォームおよびツール群向けの計画では、大規模な改善を施すことに焦点が当てられているという。それについて、以下で詳しく説明する。

2018年にFirefoxに追加予定の開発者向け機能

 Mozillaは2018年、多くのことを計画している。その中から、開発者向けの機能をリリース予定日の早い順に紹介する。

  • 3月下旬にリリース予定の「Firefox 59」から、W3Cポインタイベントがサポートされる。
  • CSSのオーバースクロールの挙動もFirefox 59に追加される。この機能を利用することで、開発者は、ユーザーがスクロール可能な領域の境界線に達したときの挙動を制御できる。
  • ES6 Modules」が5月にリリース予定の「Firefox 60」に搭載される。ES6は ECMAモジュールの使用を可能にする。
  • 新しい公開鍵ウェブ認証APIがFirefox 60に搭載される。
  • 6月にリリース予定の「Firefox 61」で、CSSのshapeをfloatに適用できるようになる。これにより、インラインコンテンツをfloatの境界線ボックスではなく、CSSのshapeに回り込ませることが可能になる。
  • 可変フォントもFirefox 61でサポートされる。可変フォントは、単一のフォントファイルがあたかも複数のフォントファイルであるかのように振る舞うことを可能にする。
  • 可変フォントと共に新しいフォントツール群も追加される。これらはFirefox 61から「Firefox 63」にかけて、段階的にリリースされていく予定だ。
  • 3つのパネルで構成されるインスペクタがFirefox 61で追加される。パネルはメインのブラウザウィンドウから分離させることが可能なので、開発者はCSSの記述とデバッグを同時に行うことができる。
  • Firefox 61で、「Shape Path Editor」に「Shape Outside CSS」プロパティのサポートが追加される。
  • Firefox 61で「Service workers panel」(サービスワーカーズパネル)が追加される。Mozillaは、「『Google Chrome』に匹敵する堅実な『Service Worker』デバッギング体験」を提供したい、と述べた。
  • Mozillaによると、Firefox 61で予定されているソースマップの改善は、「現行のどんなブラウザが提供するものよりも優れており、変数をマッピングして、オリジナルのコードを正確に進んでいく機能を提供する。
  • Mozillaによると、「Quantum Flow」がリリースされたときに好評だったパフォーマンスプロファイリングツール群が、Firefox 61で「GeckoView」に追加されるという。
  • Firefoxのフレームワークサポートが第3四半期に改善される予定だが、どのリリースでそれが行われるのかは明示されていない。Mozillaはこのアップデートについて、「開発ツールがフレームワークを表現する方法を開発者のメンタルモデルと調和させることで、現代のウェブアプリ開発者に、われわれのツール群に再び興味を持ってもらう」ことを目指している、と述べた。
  • コンテキストベースの開発ツール機能のおすすめも第3四半期に追加される予定だ。どのリリースで追加されるのかは明示されていない。
  • Chrome開発者向けのFirefoxオンボーディングツール群も第3四半期に提供される予定だ。
  • 10月頃、「Firefox 62」と「Firefox 63」のリリースの間に、リモートデバッギングツール群が徹底的に見直される予定だ。この新バージョンは「WebIDE」を「妨げにならない現代的でうまく統合されたフロー」で置き換えるという。ただし、Mozillaはそれが何を意味するのかを具体的に説明していない。
  • 10月にリリース予定のFirefox 63で、「Shadow Document Object Module」(DOM)APIが追加される。Shadow DOMは、隠された別のDOM内でスタイルやマークアップ構造、挙動を分けることによって、ほかのコードと干渉し合うことを防ぐ。
  • Firefox 63では、カスタム要素も追加される(注意:Shadow DOMとカスタム要素は今でも、「about:config」で「dom.webcomponents.enabled」と「dom.webcomponents.customelements.enabled」の値を「true」に設定することで有効化できる。
  • 12月中旬にリリース予定のFirefox 64で、Firefoxインスペクタが追加される。これを利用すると、開発者は「Flexbox」レイアウトツールをハイライトし、デバッグすることができる。


提供:Firefox

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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