JP1/Integrated Managementのポイント
- システム全体のイベントを一元管理
- 複雑なシステムもグループ化してビジュアルで監視
- エージェント、エージェントレスいずれの監視にも対応可能
JP1/Integrated Managementの製品解説
日立製作所の「JP1/Integrated Management」は、システム全体が問題なく動作しているかどうかを集中監視するシステム統合管理基盤ソフトウェア。オンプレミスとパブリッククラウドの両方の環境を監視できる。
WindowsのイベントログやLinux/UNIXのsyslog 、任意のアプリケーションのログなど、システム内で発生するさまざまなイベントを単一の画面で監視する。発生したイベントに対して、処理中などの対処状況を設定でき、担当者間で共有することで監視運用を効率化できる。
また、背景に地図やフロアレイアウト画像などを貼り付けて、監視対象を表すアイコンを配置することで物理的な配置や構成をイメージしやすい画面で直感的に監視することも可能。
システム名や業務名などの関連する情報をイベント情報に付加して表示可能。発生した障害が「どのシステム」や「どの業務」に関わる障害なのかを調査する手間が省ける。フィルター条件にシステム名や業務名などを設定することで該当するシステムや業務からのイベントだけを容易に絞り込むことができる。
大量のイベント(イベントストーム)が発生しても、イベントを集約表示して重要なイベントの見逃しを防止する。イベントの集約によってメール通知などの自動アクションが何度も実行されないように抑止することも可能。監視対象から統合管理マネージャーへのイベントの転送自体を抑止でき、イベントストーム発生時の監視運用全体への影響を最小限に抑える。
イベントの受信を契機に、通知やログ採取など初動対応のアクションを自動実行する。自動アクションの状態や結果をGUIで確認して、再実行したりキャンセルしたりすることも可能。特定のアクションだけ一時的に実行を抑止することもできる。
障害が発生した場合は、携帯電話への音声通知やメール送信、パトロールランプ点灯などでオペレーターやシステム管理者に自動で通知する。発生したイベントへの対応方法を画面上で確認して対策したり、監視画面からイベント発行元である別製品の画面を起動して、調査や対策を実施したりできる。
収集した監視対象サーバの構成情報はツリー形式で表示、統合管理マネージャーと監視対象サーバの親子関係を容易に把握できる。仮想環境管理ソフトウェアなどとの連携で収集した仮想マシンの構成情報もあわせて、監視ツリー画面で確認できる。仮想環境で運用する場合でも、業務への影響範囲の把握や対策の必要な物理サーバの特定を迅速に進められる。

JP1/Integrated Managementの活用イメージ(出典:日立製作所)
システム内で発生するさまざまなイベントやログを集中して監視する統合管理基盤ソフトウェア | |
特徴 | システム名や業務名などの関連する情報をイベント情報に付加して表示可能。イベントストームが発生しても、イベントを集約して表示する。イベントの受信を契機に、通知やログ採取など初動対応のアクションを自動実行 |
税別価格 | 60万円(10ノードの場合) |