拡張現実(AR)と仮想現実(VR)の進化に伴い、これらの技術が企業研修で使われることも現実味を帯びてきた。とはいえ、ビジネスの場の多くでこうした技術が一般的に使われるようになるのはまだ先のことだ。
Forresterのバイスプレジデント兼主席アナリストJ.P. Gownder氏は、「現時点ではARもVRも初期の試験段階にとどまっているが、従業員研修ではより一般的なシナリオになりつつある」と語る。
Wal-MartやUPSといった企業が、VR研修に向けた取り組みを開始している。これにより、新しく入った従業員が仕事をより迅速に習得し、その質もより高くより安全なるという。Gownder氏によると、例えばUPSでは新人ドライバーが研修中にVRヘッドセットを使って街の運転状況をシミュレーションしているほか、事業会社でも工場や現場などでARを使い、作業者が機器で問題を特定して修復する際に活用しているという。
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