千里眼SaaSのポイント
- イベントの出力状況を可視化でき、重大イベントを見落とすことなく現状把握
- 大量のイベントデータを取り込み、さまざまなレポートを高速表示
- ダッシュボードなど6つのレポートテンプレートを標準搭載
千里眼SaaSの製品解説
アシストの「千里眼SaaS」は、SaaS型の運用イベント分析サービス。統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」が蓄積したログやイベントをSaaS型ビジネスインテリジェンス(BI)「Qlik Sense」で可視化、分析する。
最新のイベントの出力状況を可視化でき、重大イベントを見落とすことなく現状把握が可能。不要イベントで重要な障害イベントが埋もれている、イベントは収集のみで傾向分析ができていないなどの課題を解決し、システム障害の予防や人的リソースの効率的な配置などITサービス管理の高度化への取り組みと改善活動をサポートする。
過去数カ月から数年間にわたり蓄積された大量のイベントデータを取り込み、さまざまなレポートを高速レスポンスで表示。傾向把握や問題特定などに活用することができる。データ取り込みからレポート化まで自動化し、レポート作成の時間や手間を分析や改善策にシフト可能で、どの時間帯に、どのサーバで、どれだけの時間ジョブが稼働したのか運用状況を分かりやすくレポート化する。
イベントの発生件数を確認し、前日運用日の問題有無を察知できる「ダッシュボード」のほか、6つのレポートテンプレートを標準搭載。SaaS環境のため環境構築や設計は不要で、SSL通信による暗号化でデータの安全性を確保。アシスト専任技術者がサービス開始後の問い合わせやサポートに対応する。

JP1イベントの分析を開始する際のスタート地点。サマリ画面で問題の一端を発見し、詳細にフィルタリングして追求する(出典:アシスト)
2018-01 Updatesでは、ジョブ管理で課題となるバッチやジョブの品質改善を図るために(1)ジョブ処理時間の延伸、(2)ジョブの遅延、(3)ジョブ異常――という3つの観点で評価テンプレートを拡充した。業務処理の開始や終了、処理時間の推移を業務イベントにあわせて分析して、夜間バッチの処理時間の延伸や遅延によるオンライン開局処理への影響を把握して、未然に対策を取れるようにしている。
JP1のイベントデータの取り込みに加えて、システムリソースデータを追加することで、ジョブとシステムリソースを相関した分析など多視点で評価する。ジョブの処理時間とシステムリソース情報を相関分析することで処理時間の延伸や遅延の傾向が見受けられる環境や時間帯に、影響がありそうなシステムリソースを特定して、計画的な増強や再配置などが可能になる。
業務カレンダーや業務処理のチェックポイントなど、ユーザー企業固有の情報を表示データのフィルタや評価軸などに活用することで、レポートをセルフカスタマイズできる。OSの性能データとバッチ処理のデータを組み合わせることで、障害調査の原因究明に活用することもできる。
用途と機能 | JP1が蓄積したログやイベントをQlik Senseで可視化、分析するサービス |
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特徴 | 最新のイベントの出力状況を可視化し、現状を把握。どの時間帯に、どのサーバで、どれだけの時間ジョブが稼働したのか運用状況を分かりやすくレポート化 |
税別価格 | 月額9万8000円(契約は年単位、別途初期費用が発生) |