VxRailのポイント
- サーバやストレージ、ネットワークなどを収納
- 小規模な構成から開始して、段階的な拡張が可能
- データ分析や2D/3Dビジュアル化などの用途に対応するよう設計
VxRailの製品解説
デルとEMCジャパンの「VxRail」は、VMwareが設計した専用のハイパーコンバージド基盤(HCI)。サーバやストレージ、ハイパーバイザ、ネットワークが1つのアプライアンスに収納されている。事前構成、事前テストで安定した性能を利用できる。
サーバ仮想化ソフトウェアは「vSphere」(StandardかEnterprise Plus、別売り)、ストレージ仮想化ソフトウェア「vSAN」、vSphere環境を統合的に管理する「vCenter Server」、ログを管理する「vRealize Log Insight」を搭載。「VxRail Manager」でアプライアンス全体を管理する。
vSphereとvSANがカーネルレイヤで統合されている。ストレージ領域は「Unity」や「CloudArray」で増設できる。バックアップは「Data Domain」や「Avamar」を組みあわせることができる。
最小で3ノードという小規模な構成から開始して、段階的な拡張が可能。クラスタあたり最大64ノードまで、容量と性能を簡単にかつ無停止で拡張できる。
データ分析、2D/3Dビジュアル化、コラボレーション向けの仮想化アプリケーションなど、あらゆる用途に対応するよう設計された専用アプライアンスとして、柔軟な構成が組める。x86サーバ「PowerEdge」ベースのVxRailアプライアンスを追加することでポートフォリオを拡大し、GPU最適化、高密度ストレージ、ハイパフォーマンスコンピューティング、エントリレベルなどのオプションも用意されている。製品ラインアップは以下の5つのシリーズ。
- G:HCIの用途に幅広く利用できる。単一の2Uシャーシに最大4ノード可能
- E:小規模導入またはリモート導入向けのコストパフォーマンスに優れたエントリレベル。1Uシャーシに1ノードのロープロファイル
- V:ハイエンドの2D/3Dビジュアル化などの特殊用途向けに最大2つのグラフィックアクセラレータをサポート。仮想デスクトップ基盤(VDI)に最適化されたグラフィック対応。2Uシャーシごとに1ノード
- S:仮想化されたSharePointやExchange、データ分析など要求度の高いアプリケーション向けに容量を最適化した高密度ストレージを搭載。2Uシャーシごとに1ノード。ストレージはハイブリッド構成でのみ使用可能
- P:データベースなど大量のワークロード向けに最適化されたパフォーマンス集約型。2Uシャーシごとに1ノード
用途と機能 | vSphere環境専用ハイパーコンバージドインフラ |
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特徴 | サーバやストレージ、ハイパーバイザ、ネットワークが1つのアプライアンスに収納。3ノードの構成から開始して、段階的な拡張。データ分析、2D/3Dビジュアル化、コラボレーション向けの仮想化アプリケーションなどの用途に対応するよう設計 |