帳票DASH!のポイント
- PDFファイルを開くことなく自動で印刷
- 文書へのアクセスは個別に設定可能
- ファイルが更新されると旧版は履歴として管理、日時や理由が表示
帳票DASH!の製品解説
ユニリタの「帳票DASH!」は、印刷管理機能と文書管理機能を融合させ、統合的に管理するシステム連携ツールだ。それぞれを個別に運用することがなくなるため、一元的に運用管理できる、業務を効率化できる。
印刷管理では、企業内にあるあらゆる帳票を格納し、スプールさせ、印刷することが可能で、プリンタのメーカー依存はない。また、企業間・部署間における文書閲覧を制限でき、一つのシステムでセキュアな帳票管理運用体制が構築できる。
PDFダイレクト印刷では、PDFファイルを登録するだけでファイルを開くことなく自動で印刷できる。汎用的なPDFにも対応していることから、既存システムで作成されたPDFファイルをセンター印刷や分散印刷などにも活用できる。
プリンタの故障や紙詰まりなどで印刷できなかった場合などウェブクライアント画面から印刷ジョブの状況を確認できる。必要に応じて印刷ジョブの属性を変更して再印刷や一時停止などを管理する。エンドユーザー単位で参照できる帳票やフォルダを設定することで登録されているデータへのアクセスを制限できる。
対応する形式はPDFのほかにユニリタ独自のXRF。夜間などの大量バッチ処理で生成される1万ページ以上の帳票データをXRFで軽量の形式に変換してセンターで印刷できる。
データウェアハウスに格納されているデータを同社のETLツール「Waha! Transformer」で作成されたジョブをスケジュール実行で抽出して、帳票形式に変換して印刷することもできる。
文書管理では、あらゆる文書を登録でき、汎用的なPDFを始めWordやExcelなどのオフィス文書を格納することが可能。登録された文書は全てリビジョン管理されるため、文書の最新版管理や旧版の確認をすることができる。
個別の文書やフォルダの参照や更新、削除の権限はエンドユーザー単位に付与可能。アクセス権に一定の制限を設けられ、有効期限が切れた不要なアクセス権は自動的に削除される。フォルダのアクセス権では、配下に作成されたフォルダや親のフォルダのアクセス権を継承する。
リビジョン管理では、ファイルが更新されると旧版は履歴として管理、最新版だけが表示される。旧版はファイルを改版したエンドユーザーや日時、理由なども表示される。
登録するフォルダには登録ポリシーを設定してフォルダ構成を整理可能。ファイル名に含むべき文字をフォルダ単位に指定して、該当しないファイルの格納を禁止する。フォルダ直下に登録できる文書種別も指定できる。
ワークフローで承認された文書がそのまま公式なものとして管理される。複数の承認フローを定義でき、承認依頼や承認、差し戻しなどワークフロー製品と同等の機能を利用できる。承認後の指定日に文書を公開することもできる。

帳票DASH!のシステム構成(出典:ユニリタ)
用途と機能 | 文書管理と印刷管理の機能を統合 |
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特徴 | 企業内にあるあらゆる帳票を格納し、スプールさせ、印刷。個別の文書やフォルダの参照や更新、削除の権限はエンドユーザー単位に付与可能。ファイルが更新されると旧版は履歴として管理、最新版だけが表示。 |