IBM Spectrum Scaleのポイント
- OpenStack SwiftやAmazon S3のプロトコルもサポート
- ファイルとオブジェクトを最適なストレージ層へ自動的に移動
- 障害が発生したら可用性を自動的に維持するようにファイルシステムを構成
IBM Spectrum Scaleの製品解説
「IBM Spectrum Scale」は、「IBM General Parallel File System(GPFS)」をベースとした並列ファイルシステム。ブロックストレージ機器をサポート。ファイルを格納できるほかにオブジェクトストレージとしても活用できる。Apache Hadoopのデータも格納でき、分析基盤としても活用できる。「IBM Spectrum Storage」ファミリに含まれる。
汎用のサーバで構成されるソフトウェア制御ストレージ(SDS)でスケールアウト型で容量を拡張できる。コンテンツリポジトリやビッグデータ分析などのデータ集約型アプリケーションのニーズに対応するように設計されている。10億ペタバイトクラスのデータと秒間数百Gバイトのスループットを超える規模に拡張できる。
ローカル読み取り専用キャッシュは、クライアントノードに直接配置されたソリッドステートドライブ(SSD)を使用して、CPUのデータ待機時間とネットワークやストレージの全体的な負荷を減らすことでI/O性能を最大6倍に高速化できる。
格納されるデータは全て単一のネームスペースで対応。GUIで一元的に管理できる。クラスタのプロビジョニングや構成、監視も高速化させる。RESTのAPIを使って監視や管理、構成などのプロセスも自動化できる。
単一障害点を発生させずに、拡張性や可用性、信頼性を提供できると説明。ディスクやサーバに障害が発生した場合に可用性を自動的に維持するようにファイルシステムを構成できる。ノードやストレージ、その他のインフラでの障害から自動的に復旧するようにも構成可能だ。
オープンソースのIaaS環境構築管理基盤ソフト「OpenStack」のコンポーネント「Swift」や「Amazon Simple Storage Service(S3)」といったオブジェクトストレージのプロトコルをサポート。パブリッククラウドやプライベートクラウド、ハイブリッドクラウドのストレージとしても活用できる。仮想マシンイメージやブロックデバイス、オブジェクト、ファイルといったデータを保管場所に関係なく、単一のネームスペースに統合できる。
情報ライフサイクル管理(ILM)にも対応する。ポリシーベースで自動化できるとともに階層化ストレージ管理でSSDやハードディスクドライブ(HDD)、テープをグループ化して階層化ストレージプールを最適化できる。
さまざまなビジネス要件や規制要件に対応できる認証や暗号化、セキュリティ、複製などの各種オプションも用意。グローバル連携により、データセンターの場所や数を問わず、どこにいてもデータにアクセスできる。世界各地に分散しているチームのコラボレーションと効率的なリソース共有が可能となる。
用途と機能 | ファイルを格納できるほかにオブジェクトストレージとしても活用できる |
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特徴 | 10億ペタバイトクラスのデータと秒間数百Gバイトのスループットを超える規模に拡張できる。オブジェクトストレージのプロトコルをサポート、パブリッククラウドやプライベートクラウド、ハイブリッドクラウドのストレージとしても活用できる。ディスクやサーバに障害が発生した場合に可用性を自動的に維持するようにファイルシステムを構成できる |
導入企業 | 関西テレビ放送、日産自動車、SUBARU、東京大学医科学研究所など |