HPE SimpliVityのポイント
- 専用ハードウェアがI/Oネットワーク処理をオフロード
- 重複排除や圧縮の処理にCPUやメモリのリソースは奪われない
- WAN高速化やバックアップ用のハードやソフトなども標準で搭載
HPE SimpliVityの製品解説
日本ヒューレット・パッカードの「HPE SimpliVity」は、ハイパーバイザ「VMware vSphere」で仮想化したマシンを集約、格納するハイパーコンバージドインフラ(HCI)。管理ツール「VMware vCenter」で統合管理、x86サーバ「ProLiant DL380」がベースとなっている。
ハードウェアのアクセラレータとRAIDコントローラが搭載され、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)で構成されるストレージの処理を担うことで、HCIでボトルネックになりがちだった、サーバとストレージの間のI/Oネットワークを高速化させる。
アクセラレータは、256~8192Kバイト単位で計算される重複排除や圧縮を最大1000倍で処理できる。アクセラレータに重複排除や圧縮の処理をオフロードすることでCPUやメモリのリソースが奪われることがない。FPGAで実装されていることから、機能もアップデート可能だ。
サーバとストレージは統合されている。加えて、WAN高速化やバックアップ用のストレージとサーバ、ソフトウェア、事業継続計画(BCP)や災害復旧(DR)対策といったソフトウェアも標準で搭載されている。
用途と機能 | 仮想マシンを集約したハイパーコンバージド。サーバやクライアントを統合できる |
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特徴 | 専用ハードウェアでI/Oネットワークのボトルネックを解消。WAN高速化やバックアップ用、BCP/DRのハードとソフトを標準で搭載 |
導入事例 | Altrecht、Blundstone、NewPageなど |