VMware Horizonのポイント
- WindowsやLinuxの仮想化クライアントを集中管理
- Windows Serverのリモートデスクトップセッションホストにも対応
- 3Dアプリケーションにも対応
VMware Horizonの製品解説
「VMware Horizon」は、クライアント全体と特定のアプリケーションを仮想化、管理する仮想デスクトップ(VDI)ソフトウェア。エンドユーザーは時間や場所、デバイスを問わずに作業できる。
WindowsやLinuxの仮想化クライアントをvSphere上に統合して、集中管理する。Windows Serverのリモートデスクトップセッションホスト(RDSH)に対応して、リモートデバイスにアプリケーションを配信することも可能だ。
仮想化クライアントは物理マシンのほぼ同様の環境をユーザーごとに提供する。自由度が高く、アプリケーションに制限がかからない。だが、RDHSよりも必要なリソースが要求される。RDSHは仮想化クライアントと違って、1つのアプリケーションなどを複数のエンドユーザーに配信する。仮想化クライアントよりも必要なリソースが少ないが、アプリケーション側での自由度が少なく、検証が必要となる。
エンドユーザーごとのクライアントを仮想化するフルクローン方式と、単一の仮想化したクライアントを複製して、その差分データをリンクさせて個別の仮想化クライアントを生成するリンククローン方式を選択できる。リンククローン方式にすることでストレージの容量を削減でき、パッチ配信などの運用を効率化できる。インスタントクローンでは、仮想マシン作成時のステップを一部排除、短縮して約2000台の仮想マシンを20分以内に構成できる。
3D CADなどの3Dアプリケーションにも対応する。1つの仮想マシンでGPUを専有するパススルー方式の「vDGA」、ハードウェアレベルでGPUを仮想化し、複数の仮想マシンで共有する「vGPU」、ソフトウェアレベルでGPUを仮想化し、複数の仮想マシンで共有する「vSGA」という3つの方式から選択できる。
ライセンスは、同時接続数とネームドユーザーで異なる。同時接続数では、実際に同時に接続するクライアントマシンの数が必要。ネームドユーザーでは、仮想化クライアントにアクセスするエンドユーザーの人数でカウントされる。
ライセンスはまた、バンドルとアドオンの2種類がある。バンドルは、「vCenter Standard for Desktop」と「vSphere Desktop」が含まれる。アドオンは、vCenterとvSphereが含まれない。バンドルはクライアント仮想化でだけ利用できる。サーバの仮想化とあわせて利用する場合はアドオンを選択する。
用途と機能 | クライアント全体と特定のアプリケーションを仮想化、管理 |
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特徴 | WindowsやLinuxの仮想化クライアントをvSphere上に統合して、集中管理する。Windows ServerのRDSHに対応。フルクローンとリンククローンを選択可能。3D CADなどの3Dアプリケーションにも対応 |