ネットワーク

多重化:TCPかHTTP/2か--パフォーマンスをいかに改善するか

少しずつだが普及が進む「HTTP/2」のメリットはどこにあるのか。「TCP」とともに、そのメリットを解説する。

 TCPとHTTP/2の両方を使用することは可能か? もちろん可能です。以下にその仕組みを説明しています。

 HTTP/2への移行によって得られる、パフォーマンス面での大きな優位性のひとつに多重化の多用があります。多重化とは、ひとつのTCP接続を複数のHTTPリクエストや応答に繰り返し使用することを意味します。

 かつて(HTTP/1)は、1組のリクエスト/レスポンスのペアに専用のTCP接続が必要でした。ブラウザにはホストあたりのTCP接続数の上限が設定されており、また今日のウェブサイトは平均して86個かそれ以上のオブジェクトから構成され、そのそれぞれがリクエスト/レスポンスを必要とするため、この以前の仕組みでは転送の遅れが生じます。

 HTTP/1.1では“永続的な”HTTP接続を使用でき、これは多重化(接続を繰り返し使用できる)の先駆けとなるものでしたが、HTTP自体が必要とする同期性(順番に処理すること)の制約が存在しました。したがって前述の80個を超えるオブジェクトに対応するには6〜8個程度の接続を開き、それらを繰り返し使用することになります。

 これはHTTP/2には当てはまりません。HTTP/2は多重化を活用し、また非同期的な(並列して処理する)リクエストが可能なため、必要とされるのはひとつのTCP接続のみです。

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