筆者が一緒に仕事をしている2つの組織は、概ね惰性で未だにファイルをオンサイトサーバに保存している。ユーザーはオンサイトの共有フォルダに保存されたファイルを使って作業する。オフサイトでファイルを扱う必要があるときは、そのファイルのコピーを保存する。ファイルがどのフォルダに保存されているのか分からない場合、検索には長い時間がかかる。いずれの組織も2年以上前から「G Suite」を利用している。
いずれの組織も現在、Googleが2017年にローンチした2つの機能(「Team Drives」と「Google Drive File Stream」)を使って、ファイルをオンサイトサーバから「Google Drive」に移動することを計画している。
2017年3月にローンチされたTeam Drivesは、ドキュメントの所有権とアクセスを簡素化する。個人ではなく、Team Driveがファイルを「所有」する。グループのメンバーに変更があった場合、それらのファイルへのアクセス権も変更される。Team Drivesの登場前、Google Driveのファイルやフォルダは全て個人のアカウントによって所有されていた。個人の「My Drive」に保存されたファイルやフォルダに関して言えば、それは今でも変わっていない。そして、Team Drivesが登場した今、Team Driveの全てのメンバーは、そのTeam Driveに保存された全てのファイルを扱うことができる。
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