コクヨは11月7日、“座るを解放する”オフィスチェア「ing」の発売を開始した。代表取締役 社長執行役員の黒田英邦氏は「世界20カ国における平日の総座位時間」の調査で日本の座位時間が最長であったことに触れ、姿勢の固定化が「健康」と「知的創造性」への弊害になっていると指摘した。「人の体は動くために設計されている。ずっと同じ姿勢を取り続けることは、心身への負担となる。“座る”にイノベーションを起こしたい」(黒田氏)
そこでコクヨでは、立ったまま仕事ができる上下昇降するデスクや会議可能な環境を整えてきたが、今回は新たな選択肢として、体の動きを止めないイスのingを提案したという。

「世界20カ国における平日の総座位時間」の調査データ
ingは座面の下に360度動くグライディングメカを搭載するオフィスチェア。上下2階層のメカを組み合わせることにより、前傾、後傾、左右、斜めと、人間の体の動きにあわせて追随する。
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