コミュニケーション

DevOpsでも注目--人と直接やり取りしない“ピープリング”としての「ChatOps」

DevOpsの領域で「ChatOps」と呼ばれる仕組みが注目されている。ITの確実性を高められると見られている。F5 Networksのエバンジェリストが解説する。

 最近、DevOpsコミュニティーでは、コミュニティーが持つ文化への注目が高まってきています。その理由は、IT環境をよりオープンかつコラボレーションベースのものへと変えないかぎり、DevOpsが持つメリットの多くを完全には実現できないためだと思われます。

 クローズドな“要請されれば提供する”ベースの情報共有は、私たちが愛情を込めて“IT”と呼ぶ世界を構成するそれぞれの業務ドメインごとに、他を寄せつけない塔のようにそびえ立つ知識サイロを生み出してしまいます。

 しかし、これらの塔を壊すことには痛みが伴います。やっかいな状況も生み出します。さらに極めて困難でもあります。ITの住民たちについては、ほとんど誰についてもその“非社会的”性格をジョークの種にし、戯画化してからかうことができますが、多くの伝説やおとぎ話と同じく、このステレオタイプもまたこれらの人々のそれぞれの分野での実際の行動や性格から生まれてきたものです。

 筆者は、マイヤーズ・ブリッグス性格類型でいうINTJタイプです。検査を何度受けても同じ結果です。INTJは“建築家”タイプとされます。Insights分類は実際には理想化されすぎたユングテストと言えるものですが、マイヤーズ・ブリッグスより正確であるとされており、これでは筆者は「改革する観察者」に分類されます。

 いずれにせよ筆者は非常に内向的な性格です。今日では人口の50%近くが内向的であるとされています。また私たちには理解できない外交的な人々がマーケティングや経営の分野に飛び込んでいくのをよそに、内向的な人々の多くが筆者と同じくITの分野に自分を見出していることも驚くには値しません。

共有とコミュニケーションは重要な要素

 “ピープリング(Peopling)”とは、人とのやり取りを意味するものとして使われるようになった言葉ですが、内向的な人はこれを好みません。この記事をたまたま読んでいるあなただけではなく、私たち全員がそうなのです。

 私たちは外交的な人とは違う形で情報やデータを処理し、人との活発なやり取りが多すぎる状況にストレスを感じます。私たちもピープリング、すなわち人とのやり取りを行うことは可能ですが、それによって疲れてしまいます。

 私たちはテキストを好み、また何かに回答する前に考える時間を取ることを好みます。そして、これがまさに、デジタル時代において私たちが快適に過ごせる理由です。デジタル時代のコミュニケーションはテキストとして、また離れた場所との間で行うためです。デジタルによるやり取りだけを見ていれば、私たちを外交的な人と見誤ることすらあるかもしれません。

 DevOpsに必要とされる文化的シフトの理由を検討すれば、誰でも直ちにそこに問題が存在することに気が付きます。共有とコミュニケーションは、いずれもDevOpsの極めて重要な要素であり、これらは多数の内向的な人にピープリング、つまり他人とのやり取りを求めるだけでなく、そのピープリングが効果的に行わなければならないことを意味します。

 すなわち「人と直接やり取りしないピープリング」の手段を発見することは、何よりも望ましいものの例えである、虹の終わるところにある金貨の詰まった壺を発見するようなものです。

 ひょっとすると「ChatOps」がこの金貨の詰まった壺なのかもしれません。

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