複雑なシート内でアクティブセルがある行や列全体を強調表示できると、従属する値や関連する値を素早く見直すのに役に立つ。嬉しいことに、そのための条件付き書式のルールを追加する作業は思ったより簡単だ。必要なのは2つの式と簡単なVBAプロシージャだけ。想像のとおり、このテクニックを応用する方法はたくさんある。以前の記事、「How to use conditional formatting to highlight a specific cell in the same row as the active cell」で紹介した操作も、使う式こそ違うが、テクニックとしては同じだ。
筆者は、「Windows 10」の64ビット版で「Excel 2016」を使用しているが、このテクニックは古いバージョンのExcelでも使える。コードを使って書式を設定するので、このテクニックはブラウザ版Excelでは使えない。必要な人は、デモ用の.xlsxファイルまたは.xlsファイルをダウンロードできる。
関数について
条件付き書式のルールで使われる式はとてもシンプルだ。ROW()関数とCOLUMN()関数は、参照する列や行を数値で返してくれる。たとえば、ROW(B4)なら4が、COLUMN(B4)なら2を返す。参照先が明示されていない場合、ROW()もCOLUMN()も、関数のあるセルの列または行を参照する。B4にあるときには、ROW()とCOLUMN()は、それぞれ4と2を返してくる。
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