IDCは、世界ウェアラブルデバイス市場に関する調査結果を発表した。それによると、2017年第2四半期の出荷台数は2630万台で、前年同期の2380万台に比べ10.3%増えた。
ウェアラブル市場の分野は、スマートウォッチ「Apple Watch」に代表される各種アプリが動かせる多機能なスマートウェアラブルと、サードパーティー製アプリ非対応の特定用途ウェアラブルデバイス(ベーシックウェアラブル)に大きく分けられる。当期の出荷台数は、前者がフィットネスやファッショに高い関心を示す層の影響で前年同期比60.9%増と大きく伸びたのに対し、ベーシックウェアラブルは初めての減少で同0.9%減だった。
スマートウォッチに関しては、導入者の3割が使用を止めるといった調査結果や、出荷台数が減少するといったデータが存在し、利便性や必要性が疑問視されていた。しかし、IDCモバイルデバイストラッカー上級調査アナリストのJitesh Ubrani氏は、「(ベーシックウェアラブルからスマートウォッチへ向かう)より高性能かつ高機能なウェアラブルデバイスへの移行が、本格的になった」と指摘する。
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