SQLで単に「SELECT *」と実行すると、大量のデータがデータベースから次々と表示される可能性がある。だが幸いなことに、「WHERE」句などいくつかのパラメータを追加するだけで、データ出力を簡単に整理できる。特定のデータの件数を出力するようにクエリで指定することも可能だ。SELECT文でCOUNT関数を使えばよい。この記事では、日常的によく実行されるデータリクエストのやり方を紹介しよう。
例
皆さんの会社のマーケティング部門が、既存の顧客の中からリピート購入を勧める顧客を探しているとしよう。そのために、前月(この例では2017年3月)に製品の販売数が最も多かった都市や州に売り込みをかけることを考えた。表Aは、この会社のデータベースの「sales」テーブルだ。このテーブルを使って、2017年3月に最も多くの販売数を記録した州を探してみよう。
表A:Sales
name | product | date_of_purchase | state_code |
HANK HILL | WIDGET1 | 02/22/2017 | TX |
AL BUNDY | WIDGET1 | 03/03/2017 | IL |
RON SWANSON | WIDGET2 | 03/15/2017 | IN |
DALE GRIBBLE | WIDGET9 | 03/09/2017 | TX |
BUD BUNDY | WIDGET3 | 03/22/2017 | IL |
ANDY DWYER | WIDGET2 | 03/15/2017 | IN |
LESLIE KNOPE | WIDGET1 | 03/11/2017 | IN |
SHELDON COOPER | WIDGET5 | 03/05/2017 | CA |
PEGGY PLATTER | WIDGET3 | 03/29/2017 | CO |
このテーブルにはデータがたくさんありすぎて、分析が難しい。そのため、目的に合わせてSQL構文を調整する必要がある。では、クエリを作ってみよう。COUNT関数を使用するには、SELECT文内にこの関数を記述し、カウントするフィールドを「COUNT(フィールド名)」とカッコ内に指定する。また、最終的な出力結果を整理するために、クエリの最後に「GROUP BY」句を記述することが必要だ。
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