Googleを常時利用可能な状態に維持する作業を担当するエンジニアによると、世界中のオンラインサービスを支える巨大データセンター群は近い将来、AIの力を借りて運用されるようになるという。
Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントのBen Treynor Sloss氏がそう予想する根拠は、Googleのデータセンター運用を支援する役割を担っている機械学習システムが、2016年に大幅なコスト節約の可能性を提示したことだ。
Googleの「DeepMind」システムはサーバの運用方法、電力および冷却装置の運転を微調整することで、Googleのデータセンターの電力効率を大幅に改善した。同システムの助言に従って、Googleはサーバの冷却に必要なエネルギーを約40%削減することに成功した。この省電力化を世界中のGoogleのデータセンターで再現できれば、最大で年間何千万ドルものコストを節約できる可能性がある。
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