Biware EDI Stationのポイント
- プログラミング不要でジョブフロー作成可能
- ファクスのほかにSFTPやebXML MS、EDINT AS2、JCA手順などに対応
- 受信した取引データを明細単位で並び替えることも可能
Biware EDI Stationの製品解説
インターコムの「Biware EDI Station」は、電子データ交換(Electronic Data Interchange:EDI)とファクスによる受発注業務を一元管理できる企業間データ連携基盤だ。ウェブAPIや専用アダプタなどによる業務システムとの連携、EDIによる企業間連携も可能で、さまざまな規模のEDIシステムを構築することができる。
ジョブフローの作成には専用のウィザードやテンプレートが用意され、プログラミング不要で作成することができる。作成したジョブフローをマウス操作で容易に編集できる専用画面も用意されており、特別なスキルがなくても運用が可能だ。
通信手順としては、主に海外との企業間取引や拠点間のファイル転送に利用される汎用性の高いインターネットEDIであるSFTPや、レガシーEDIのファクスのほか、インターネットEDIとしてはebXML MS、EDINT AS2、JX、レガシーEDIとしてはJCA手順、全銀手順、全銀TCP/IP手順に対応、合計8つの通信手順をサポートする。
自社基幹データとEDI業界標準データを相互変換でき、受信した取引データに対し、明細単位でデータを並び替えることも可能だ。例えば、複数の卸売企業から受信したメーカー向けの発注ファイルをメーカーコード別に抽出し、さらに商品コード別にデータを並び替えて送信するといった使い方も可能だ。変換形式としては、XMLやUN/EDIFACT、固定長、可変長などに対応している。
ウェブAPIを利用してEDI機能を業務システムに組み込むウェブAPI連携、ジョブフローの定義から業務システムを呼び出して実行結果をフィードバックするコマンド連携、指定フォルダを定期監視して出力ファイルに対して通信処理を実行するフォルダ監視連携などに対応する。
また、VMWare ESXiやWindows Server 2012 R2 Hyper-Vの仮想化環境でのサーバ運用、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、IBM Bluemix Infrastructure(旧SoftLayer)のパブリッククラウドのIaaSにも対応している。
用途と機能 | EDIとファクスによる受発注業務を一元管理できる企業間データ連携基盤 |
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特徴 | インターネットEDI、ファクスを含むレガシーEDIの8つの通信手順に対応。プログラミングせずジョブフローを作成する機能や、データを柔軟に変換して自動処理する機能も備える。仮想化環境、IaaS環境での運用にも対応する |
税別価格 | Standard版:92万円、Professional版:115万円 |
導入企業 | 日機装、日本ケロッグ、ペルノ・リカール・ジャパン、など |